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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/02/04

【群馬】不調で再度計画見直しへ 高崎総合医療センター看護学校新築

国立病院機構高崎総合医療センターの看護学校新築がまた不調となった。取り止めを含め3度目の入札不調で、同センターは再度の予定価格引き上げや参加資格の緩和などを視野に、計画を見直す。施設はRC造4階建て約4570u。来年4月の開校は目指していたが、ずれ込む可能性が大きい。
3度目の公告も落札には至らなかった。最初の公告は昨年3月。関東甲信越地域の業者を対象に施工者を募集したが、参加者がなく入札を取り止めた。同センターは資材や人権費の高騰に加え、実質約10カ月とした工期が不参加の要因と判断。2度目の公告では、設計を見直すとともに工期を1年程度延長。参加条件も建築1250点以上から1050点以上に広げた。それにより参加者はあったものの、予定価格の超過により不調。再度設計・積算の見直しを余儀なくされた。
3度目の入札は昨年12月24日に実施。設計を見直していることもあり、今回は前回と設計はそのままに、予定価格を引き上げて臨んだ。同センターは「3〜4社が説明を聞きに来たが、参加したのは2社」と話し、入札は成立したものの、またも予定価格超過で不調。同センターはより低い価格で応札した業者と話し合い、予定価格での契約を求めたがあまりに開きが大きかったため、契約には至らなかったという。
建設地は、高崎市高松町の同センター北側の敷地約3359u。RC(一部SRC、S)造4階建て・延べ床面積約4570uを新築し、既存施設(約1700u)を解体する。使用する主要な資機材は◇コンクリート約4800<001a>◇鉄筋約680t◇鉄骨約140t◇板ガラス約1380u◇昇降機1基◇ヒートポンプ式マルチパッケージエアコン12組◇受水槽15t◇貯湯槽6t。設計は久米設計(東京都江東区)が担当した。
次回の公告では予定価格や参加要件、工期などを見直す方針。同センターは外構工事も含め計画を再検討する方針だが、本体の設計については変更しない。このため実勢価格に合わせ、再度予定価格を引き上げる公算が大きい。公告時期については未定。