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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/02/05

【群馬】県桐生土木が梨木香林線でL1・83qの改良を計画

県桐生土木事務所は、桐生市新里町を南北に走る一般県道梨木香林線をL1830mにわたり改良する計画だ。2013年度は道路の概略設計、本年度は交差点改良の設計を作成しており、新年度は道路の詳細設計を発注する。対象は小林交差点から野交差点までの区間。現道拡幅だけでなく、新ルートも整備される見通しで、橋梁新設も1カ所計画されている。
一般県道梨木香林線は、桐生市の梨木温泉から南下し、新里町を南北に抜ける道路。現在のルートでは新里町を東西に走る主要地方道前橋大間々桐生線に対しきれいな十字で交差しておらず、小林交差点で交わった後、約150mほど東にずれた役場入口交差点から南へ走り、一般県道笠懸赤堀今井線と野交差点まで達している。梨木香林線の小林交差点以北は拡幅や歩道の設置が行われているが、役場入口交差点以南については未改良で、全幅5m程度と狭あいな箇所もある。
同事務所は、小林交差点に対して南から交差する新しい道路を整備し、一級河川鏑川を渡河させ、現道に接続させたい考え。接続箇所から野交差点までの区間も現道の拡幅と歩道を設置する。この新ルートと拡幅改良の合計延長が1830mとなり、標準幅員はW9・25mで片側にW2・5mの歩道が付けられる。
新ルートと橋梁の設置箇所は、現在プロファ設計(伊勢崎市)が担当中の交差点設計の中で複数案が示されるため、同事務所は概算事業費や支障物件などを検討しながらルートを決定する。新年度は道路の詳細設計を作成し、その後、用地調査や用地買収を経て工事着手を目指すことになる。
小林交差点は、東西に抜ける前橋大間々桐生線と北から交差する梨木香林線、南から交差する市道で構成。現在、交差点改良が進められており、18年度の完成を見込んでいる。同交差点の数十m南には上毛電鉄の踏切があり、同交差点から踏切までは市道を改良させることになりそう。その後、市道と分かれ東を走る現道へ接続させる。
一方、南端の野交差点は、新年度から工事が開始される笠懸赤堀今井線の改良工事の中で、梨木香林線の改良を見越した交差点改良が実施されることになっている。
小林交差点周辺は、桐生市新里総合センターや金融機関、商店などが立地する新里地域の中心部。梨木香林線が改良されることで伊勢崎市方面へのアクセス性が向上され、前橋大間々桐生線の渋滞緩和が期待されるほか、歩道が整備され歩行者の安全も確保される。