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建通新聞社(神奈川)
2015/02/09

【神奈川】「パラリンピックを飛躍の契機に」 川崎市がプロジェクトを構想

  川崎市の福田紀彦市長は2月6日の記者会見で、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた「かわさきプロジェクト取り組み方針」を発表した。基本的方向としては、特にパラリンピックに重点を置き、多様な主体により新しい社会をともに創る運動「かわさきパラムーブメント」を起こし、川崎のさらなる飛躍、超高齢社会の都市像につなげる考え。市の新たな総合計画の実施計画の策定に合わせて分野別の具体的な取り組みについて検討を進め、15年度中に推進計画を策定・公表する。
 記者会見で福田市長は、「かわさきパラムーブメント」についてさまざまなインフラや社会システムの整備などに投影し、誰もが暮らしやすいまちを実現させる上で非常に重要であると説明。その上で、取り組みの方向性として、▽東京大会の成功に向けた連携・協力▽ひとづくり▽まちづくり▽都市の魅力向上▽先進的な課題解決モデルの発信―の五つを挙げた。
 今後は、庁内に設置した「スポーツ振興」「大会運営などの支援」「まちづくりの推進」「経済・観光の振興」―の四つの部会で推進計画の策定に向けた検討を進める。
 「まちづくりの推進」部会では、統一感のある案内サイン整備の検討をはじめ、駅や道路、公共的建築物でのユニバーサルデザインの推進、東京都、大田区などとの交通ネットワークの構築などを検討する。関係機関・団体、企業などと連携するための組織の設置も検討している。
 推進計画の対象期間は、第1期が16〜17年度、第2期が18〜21年度。