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建通新聞社
2015/02/12

【大阪】大阪府 北部地下河川年度内に最適ルート案

大阪府都市整備部は、寝屋川北部地下河川最下流部の大深度地下利用に向け、2015年度から国との協議に入る。これに備え、3月中に有識者による専門部会で整備ルートなどを審議。本年度末までに最適なルート案と、利用する深さを固めたいとしている。
 対象区間は、大阪内環状線〜城北取水立坑〜北部排水機場(桜ノ宮)までの延長約3・5`。市施行による上面道路の整備が困難な状況を踏まえ、用地取得の必要のない大深度地下を利用する。
 昨年7月には、大阪府河川構造物等審議会で、対象区間を直線で結ぶ案と、都市計画道路下ルート案の2ケースを提示。その後、比較検討に着手し、現在は現地のボーリング調査を実施中。調査が終わり次第、最適なルート案を絞り込み、専門部会に諮る。
 専門部会では、構造や地下トンネル(シールド)設計の基本条件、事業費、既存施設への影響も審議する。
 担当者は「15年度は国との協議と並行して、地下水などの環境影響調査を実施し、できれば基本設計に入りたい」とし、来年度当初予算への関連事業費の計上を目指す。
 最下流部は、対象区間に隣接する鶴見立坑〜大阪内環状線間約1・1`を合わせた約4・6`で構成される。
 寝屋川北部地下河川の全体は、最上流部の讃良立坑〜北島立坑間2・9`(門真調節池=整備中)から下流側に、北島立坑〜鶴見立坑間3・7`(古川調節池・北島調節池=供用中)、鶴見立坑〜城北取水立坑間1・7`(鶴見調節池=計画検討中)、城北取水立坑〜北部排水機場間2・9`(都島調節池=計画検討中)が連なる貯留施設として計画。完成後の総貯留量は62万立方bに及ぶ。
 また、最下流部の事業化となれば、府下初の大深度地下利用となる。