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建通新聞社(神奈川)
2015/02/13

【神奈川】相模原市 2015年度当初案概要を発表

 相模原市は、総額を過去最大の4431億円(対前年度比3%増)とする、2015年度当初予算案の概要を発表した。4月の統一地方選挙などを控え、骨格予算として経常的経費を中心に編成を行い、一般会計は対前年度比0・8%減の2555億円とした。このうち投資的経費は177億円で、圏央道や周辺道路の整備、津久井クリーンセンター施設整備などの各事業が完了に近づいたため、同23・9%の減、金額で56億円のマイナスとなった。
 特別会計は、14年9月に創設した麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業特別会計に4億6000万円を設定したほか、自動車駐車場事業特別会計に18億7800万円(同3・8%増)、簡易水道事業特別会計に4億6700万円(同13・9%増)を盛り込んだ。また、公営企業会計となる下水道事業は同1・3%減となる275億1400万円。
 主な施策として、通学路における児童の交通安全確保へ1億8300万円を計上、通学路道路横断施設の予備設計と工事を予定。また、「市民の森」整備へ検討を継続する。県道51号ロビーシティ前交差点立体横断施設の整備などの事業費は1億3000万円。麻溝台・新磯野や当麻、川尻地区などの新たな拠点づくりへ事業費7億7900万円を拠出する。
 局別に主要事業を見ると、都市建設局は広域交流拠点関連として、リニアまちづくり関連推進に2392万円、相模原駅周辺まちづくり推進へ2195万円、JR横浜線連続立体交差推進に4600万円、小田急多摩線延伸促進に1057万円を計上、相模総合補給廠返還地を含めた相模原駅周辺の整備計画の検討や、横浜線の連続立体化(アンダー・オーバーの両案)に関する調査・検討を行う。
 小田急江ノ島線東林間駅西口エレベーター整備に限度額1億9880万円の債務負担(15〜16年度)を設定、市内10駅にある自由通路へのエレベーター設置事業を完了させる。
 国県道整備事業費は17億7560万円。14年度中に開通する津久井広域道路での残区間整備や県道52号・46号・51号、国道413号などを整備。
 市道整備事業費は16億3743万円で、相原宮下線や市道相原大島などの整備を予定。道路施設維持管理計画事業に2億4240万円、橋りょう長寿命化事業に2億6617万円を計上した。
 教育局関連では、小中学校屋内運動場改修に12億5380万円を設定、小学校6校・中学校7校を改修・バリアフリー化する。同トイレ整備は3億2770万円で小学校8校(23カ所)・中学校3校(8カ所)を予定。14年度に開始した同空調設備設置事業費として7億6520万円を盛り込み11校へ設置。宮上小学校では3億3555万円を投じて老朽化した給食室を改築する。
 公民館整備事業費は7億5086万円。相武台まちづくりセンター・公民館の移転整備(既存施設の改修)や麻溝まちづくりセンター・公民館移転整備に向けた用地取得を促進。
 一方、消防局関連は、新規に津久井消防署整備事業費1957万円を投じ、移転改築に向けて建設基本計画や造成の実施設計を進める。青根分署・出張所・公民館複合施設の用地購入事業費は3039万円。消防局・指令センター庁舎整備事業費は8784万円とし、同局庁舎の給排水や空調設備、車庫屋根と、センターの空調設備などを、それぞれ改修する。中央方面隊第2分団第1部の詰所・車庫用地購入事業費は1612万円。
 健康福祉局は特別養護老人ホームの整備促進に1億9200万円を確保し、民間の建設事業を助成する。15年度着工予定は1施設140床。
 環境経済局関連は、相模原麻溝公園整備に2億9647万円を計上、第6駐車場・アプローチ広場・屋外トイレなどを整備する。旧南清掃工場跡地の溶融スラグストックヤード建設などは2億7777万円。さらに企業誘致等推進事業に17億2788万円を投入。市内経済をけん引し、強固な産業集積基盤を形成するリーディング産業≠誘致するため、奨励金の交付や資金預託・利子補給などのインセンティブを設ける。