トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(山梨)
2015/02/16

【山梨】西桂町 跨道橋を撤去 

 町管理の二つの跨道橋(溝上橋と月夜の平橋)撤去を検討する西桂町建設水道課は、新年度当初予算案へ撤去計画設計費の計上を要望。3月定例議会で予算が承認されれば、中日本高速道路(本社:愛知県)へ発注する。一方、撤去工事費は2016年度当初予算案へ計上する見通しだ。 
 橋の規模は、溝上橋L40・1m、月夜の平橋L40・9mで、いずれも幅員3m。いずれもPC橋。
 これまで中日本高速道路と協議を進め、施工時期は、(仮称)富士吉田北スマートIC架橋工事が、2016年3月から4月ごろに予定する架橋工事と同時に撤去施工する場合は、同社の施工時期に合せる考え。
 工法は、同社が車両通行止めを実施し、その間に2橋の撤去を行う。
 撤去事業費は、1橋あたり約3000万円を試算し、2橋で約6000万円。設計費は2橋で約700万円とする。事業費の財源は、大半が社会資本総合整備交付金と地方債を想定し、町負担分は10分の1程度となる。
 2橋は1969年に供用開始。2009年には中日本高速道路が近接目視により点検を行ったが、損傷については「2橋とも補修が必要であるが緊急性はない」という結果が出た。
 供用開始当時は、倉見山から材木の搬出(薪の原材料)で多数の通行があったが、2003年ごろには木材の搬出が殆どなくなったため通行者が減少。山から動物が橋を渡り、農産物を荒らすようになった。現在では2橋とも、10年以上渡れない状況が続いている。
 工事を進めるにあたり町では、パブリックコメントを実施したが、意見や質問は1件もなく、すでに地元住民も同意している。