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建通新聞社
2015/02/17

【大阪】大阪府 15年度当初予算案7%増4・8兆

大阪府は、2015年度当初予算案を発表した。総額は4兆8008億1914万円で、前年度当初と比べ7・1%(3163億円)増えた。建設事業費には1929億円を配分したが、国庫補助事業の減少で前年度当初比5%(102億円)減となった。ハード面では、南海トラフ巨大地震対策や公共施設の長寿命化など、必要性・緊急性が高い事業を計画的に推進。知事重点事業には、なにわ筋線など鉄道ネットワークの充実・強化、山地災害・流木防止緊急対策などを盛り込んだ。
 南海トラフ巨大地震対策には208億円を投入し、防潮堤の液状化や水門の耐震化を進めるとともに、鉄道46カ所と下水道管渠4・5`の耐震化に新たに取り組む。
 鉄道ネットワークではなにわ筋線の事業化検討調査に500万円、北大阪急行延伸交通対策検討・関係者間基本協定に500万円、大阪モノレール延伸の採算性検証に5000万円を計上した。
 道路関係では、新名神アクセス道路、大阪都市再生環状道路の整備などに434億円を投じる。
 連続立体化交差事業には80億円を配分。阪急京都線摂津市付近の都市計画決定に向けた調査などに取り組む。
 寝屋川流域の総合治水対策では134億円を計上。寝屋川北部地下河川の整備や、地下河川では国内初となる大深度地下使用の検討を行う。
 箕面森町は第3区域の企業募集、アクセス道路の整備を予定。103億円を計上した。
 府営住宅の整備には304億円を投入し、建て替え1430戸、耐震改修1608戸に着手。
 主な営繕事業では、府庁本館改修に35億2596万円、旧健康科学センタービル改修に7336万円、警察署建て替えに35億6693万円、動物愛護管理センター(仮称)整備に1億9592万円、府市共同住吉母子医療センター(仮称)整備に5億3944万円、太陽の塔耐震改修に1億1001万円(別に債務負担11億円)を充てる。
 会計別の内訳は、一般会計3兆2885億2800万円、特別会計1兆5122億9152万円となっている。