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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/02/18

【群馬】みどり市予算案

みどり市(石原条市長)は18日、2015年度当初予算案を明らかにした。ハード整備に充てられる普通建設事業費は21億8283万4000円とし、対前年度比32・5%の伸びとなった。新たな公園の整備に向け用地買収費や調査費を計上したほか、小中学校屋内運動場の非構造部材耐震化、わたらせ森林組合が建設する木材施設への整備補助などに取り組む。
新年度当初予算案内示の記者会見を行った石原市長は「政府の経済政策を地域が享受できていない。地域の産業振興の点で、食べていける林業をつくりたい。建設事業費は増加させた。地域にとって道路を含めたインフラは、まだまだ整備が足らない」と話した。
都市公園整備等事業は、計画策定委託費2000万円と用地購入費9500万円を計上。新しい公園整備に向け、新年度から調査に入る。すでにいくつかの候補地があり、これらから1カ所を選んで用地を確保する考え。
新規では、小中学校の屋内運動場の非構造部材撤去へ設計監理委託費181万5000円と工事費1億1332万9000円を配分。各施設で照明器具などの落下防止や窓ガラス飛散防止などの工事を行う。
また、わたらせ森林組合が主体となり、東町萩原に新設する地域材生産・加工施設の建設費へ1億1134万7000円を補助する。総建設費は約4億5000万円を見込み、国、県、みどり市、桐生市が補助金を拠出する。本年度はみどり市が窓口となり、準備を進めてきた。15年度中に完成させる。
旧福岡西小と旧神梅小では、廃校の敷地内にあるプールの解体撤去工事を予定。史跡西鹿田中島遺跡保存事業では、これから複数年かけ遺構の保存やガイダンス施設の建設を計画しており、新年度は工事費6222万1000円と設計監理委託費220万円を投入。盛り土工や植栽工に着手する。
橋梁長寿命化事業は、本年度に設計を作成した大間々町桐原にある新栄橋の補修工事を実施する。さらに、市営住宅改修へ設計監理委託費154万5000円と補修工事費3888万円を計上。大間々町の浅原田中団地の2棟で屋上防水と外壁工事に取り組む。
このほかの建設関連では、ながめ公園景観整備事業費1300万円、排水路整備工事費1200万円、市民体育館・文化ホール駐車場整備事業費1162万1000円などを盛り込んだ。