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日本工業経済新聞社(茨城)
2015/02/24

【茨城】水戸市 新年度予算案で新ごみ施設造成に継続費34億

 水戸市(高橋靖市長)は、2015年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比8・3%(80億3500万円)増の1046億9500万円となり、初めて1000億円を突破。主な事業では、新ごみ処理施設用地造成事業に2カ年継続費34億円、学校給食共同調理場改築事業に同21億9130万円、少年自然の家大規模改造事業に同9億7160万円を計上した。新規事業では、新市民会館整備事業として基本設計・管理運営計画に4660万円、幼稚園の空調設備整備事業に2億4020万円を盛り込んだ。
 特別会計や企業会計を合わせた予算総額は1919億5500万円。新庁舎建設や新たな市民会館、新ごみ処理施設などのビッグプロジェクトが控えており、市第6次総合計画の各種事業を推進するため、積極的な予算編成を行った。普通建設事業費は176億7299万3000円で、前年度比40・1%の増となった。
 下入野町に整備する新ごみ処理施設では造成工事に着手する。順調ならば3月中にも新清掃工場整備・運営事業の実施方針が示される見通しで、新年度は事業者選定やアクセス道路用地の取得なども行う。供用開始予定は20年4月1日。継続費の内訳は、15年度が9億4000万円、16年度が24億6000万円。
 学校給食共同調理場はS造2階建て延べ3650u程度の規模に増改築する。設計は潟pル綜合設計(水戸市)。調理食数は9000食程度。事業費は15年度9億400万円、16年度12億8730万円。
 少年自然の家では管理棟宿泊棟の耐震補強および大規模改修、食堂棟の改築を行う。宿泊棟はRC造3階建て延べ1078・61u、管理棟はRC造2階建て延べ1088・76uの規模。食堂棟はRC造2階建て延べ1060u程度に改築する。事業費は15年度2億7660万円、16年度6億9500万円。
 河和田住宅建替事業(7期)には2カ年6億290万円(15年度2億3430万円、16年度3億6860万円)を設定。規模はRC造6階建て30戸。このほか、8期分として既存住宅の解体や実施設計にも着手する。
 新庁舎建設事業では引き続き設計作業を進めるとともに、旧本庁舎の解体工事に着手。雨水貯留槽の設置も含め、事業費9億4840万円を盛り込んだ。
 新規事業の新市民会館整備事業は、泉町1丁目北地区第一種市街地再開発事業で実施する。規模は延べ面積1万8000〜2万1000uとし、事業費約251〜263億円を投入する。新年度は都市計画決定を目指すとともに、基本設計・管理運営計画に着手する。
 教育関連では、幼稚園14園の空調設備整備事業に2億4020万円を配分。保育室や遊戯室にエアコンを設置する。また、小学校空調設備整備事業には4750万円を設定し、17校分の実施設計をまとめる。幼、小、中の順で設置し、18年度までには完了させたい考え。
 このほか、改築中の見川中学校で屋内運動場の実施設計に3500万円。小学校18校分の屋内運動場非構造部材耐震化には4億5880万円、中学校8校分には3億4430万円。
 19年開催の茨城国体に向けた取り組みとしては、東町運動公園整備事業に2億700万円を盛り込み、体育館や練習場などの解体設計、地質調査、プール解体工事などを進める。新規に総合運動公園の体育館大規模改造事業(耐震補強・空調工事)へ2カ年4億6500万円、市民球場大規模改造事業(基本・実施設計、地質調査、用地測量)へ2870万円。
 道路整備などを見ると、国補街路整備事業に21億2660万円。対象は3・3・2号中大野中河内線や3・4・14号栄町若宮線、3・3・30号赤塚駅水府橋線など。
 道路新設改良事業には12億9139万5000円。18路線(2112m)の工事や13路線(2882m)の測量などを推進する。
 市街地整備推進事業は5億2230万円を配分し、上市205号線の道路改良や電線共同溝工事、上市6号線の舗装工事を行うほか、南町地区の基本計画策定に着手し、上市250号線の詳細設計、上市254号線の基本設計などを行う。
 特別会計の公共下水道事業は、地方公営企業法の一部適用により新年度から企業会計へ。国補公共下水道建設事業に19億6929万4000円を計上。主な事業は河和田第5幹線(L409m)や大塚第1幹線(L268m)、内原処理区枝線(L400m)など。
 水道事業では、基幹管路や浄水施設の耐震化に7億3723万円、石綿セメント管などの老朽管の更新工事に3億4601万5000円、鉛製給水管の撤去更新に2億8515万7000円を計上した。
 なお、墓地公園事業会計は一般会計を統合し、内原駅北土地区画整理事業会計は事業完了により廃止となった。