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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/02/27

【山梨】都留市当初予算案 直売所建設や大学誘致

 都留市(堀内富久市長)は、2015年度当初予算案を公表。建設関連では、農林産物直売所建設事業に6億4166万4000円、小中学校地震対策事業に1億3609万2000円のほか、看護系大学誘致事業に7億4434万8000円−を計上した。
 普通建設事業費は、27億9889万円で前年度当初と比べ、17億1388万8000円(158%)の増加となっている。
 農産物直売所は、道の駅としてのオープン目指すことから、国土交通省に申請を行い、2016年春ごろの登録を目指す。
 建物は平屋建てで総延べ床面積約980u規模になる。内装には、地元木材の活用のほか、太陽光発電パネルを設置する考え。予算が確保できれば、9月以降に「建築本体(電気、機械設備含めるか検討)」「外構」「造成」工事などを発注していく。
 直売所の整備箇所はリニア実験線見学センターに近く、駐車場用地も含め土地確保が可能という条件を満たす「大原地区圃場整備事業区域内」とした。
 計画案によると、主な導入施設は▽直売所(250u)▽農家レストラン(200u)▽事務所共有スペース(300u)▽観光農園(2000u)▽憩いの広場(3700u)▽トイレ(100u)▽駐車場(2400u)−など。
 施設の実施設計は今月25日にNTCコンサルタンツ(本社:愛知県名古屋市)へ委託した。
 また小中学校の地震対策では、非構造部材(天井、照明、窓ガラス、吊り式テレビなど)の耐震化調査および設計、改修工事を実施する。新年度は、東桂小の耐震改修工事や、都留第二中の特別教室棟屋根と外壁改修工事および普通教室と体育館の耐震化も併せて行う。
 看護系大学誘致事業は、健康科学大学(運営は富士河口湖町の富士修紅学院)を県立桂高校(同日四日市場地内)の跡地に誘致するもので、桂高校の2号館(1号館を結ぶ渡り廊下新設)と体育館、桂晟文化創造館の3施設の改修工事と外構工事を進める。
 主な工事は本年度に発注済み。昨年11月26日に施設改修工事を奥秋建設・日伸総建JV、今月17日に外構工事を山英建設へ発注した。
 このほかの建設関連工事では、▽農業用施設整備(朝日曽雌開戸水路改修工ほか3カ所)1710万円▽中央自動車道側道整備事業に3061万3000円▽井倉土地区画整理事業(道路整備工17件、水路整備工5件、公園用地購入)4億2322万4000円▽市道整備事業(道路改良工12件、道路舗装工17件)2億7435万1000円▽東部簡易水道新設第一排水築造事業(造成工)に1億円
▽観光産業推進事業(ウォーキングルート延伸、トイレ整備)に2000万円▽戸沢の森和みの里施設改修事業(温泉施設厨房改修や遊具設置)に7632万1000円−を予算計上している。
 一般会計予算総額は145億1800万円で、前年度当初と比べ13億7800万円の増加(10・5%)。過去最大となっている。