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建通新聞社
2015/03/03

【大阪】大阪市 恵美須西3未利用地をバス駐車場に

大阪市経済戦略局は、浪速区恵美須西3丁目の未利用地の一部を観光バスの駐車場として整備する方針を固め、今後、地元区役所などとの調整に入る。2015年度当初予算案には整備費用として5000万円を計上。工事までを市施行とし、駐車場の運営は民間事業者に委ねる方向で具体化を図るようだ。
 同未利用地は、大阪市浪速区恵美須西町3ノ40ノ1などの教育委員会所管地1万3909平方b(更地)。当初、14年度中の売却か貸し付けによる処分を予定し、西成区役所などで市場調査を進めてきた。
 地元住民からは、災害時の収容避難施設や津波避難ビルの役割を担える商業施設、学校法人、福祉・医療施設の誘致などの要望も出されていたが、観光プロモーションにさらに力を入れるため、観光客に人気のあるミナミエリアから交通至便な同未利用地に白羽の矢を立てた形だ。
 同局の担当者は「予算上、舗装工事までを市施行としているが、今後、市場ニーズを探りながら、どこまで民間事業者にやってもらえるのか、判断していきたい」と話す。観光バスの駐車台数は40〜50台分を想定。にぎわいの導入も検討し、今夏のオープンを目指す。
 駐車場の整備に伴う設計は直営(建設局)で行う予定。
 また、当初予算案では別に400万円を計上し、観光バス需要調査検討業務を外注。バス駐車場の実態・需要を調べ、利用促進方法を検討する。
 同市では、20年に来阪外国人旅行者数650万人を目指しており、ここ数年でも観光バスが急増。特にミナミ周辺は、買い物を目的としたアジアからの観光客の人気スポットとなっており、団体観光客の移動手段である観光バスの乗降場の整備や利便性向上が急がれている。