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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/03/09

【群馬】前橋合同庁舎で空調設備を改修へ

県管財課財産活用推進室は新年度、県有施設長寿命化の一環で、前橋市上細井町の前橋合同庁舎の空調設備改修工事に着手する予定だ。計画的な予防保全を行うことで施設の長寿命化を図る。あわせて県有施設の長期保全計画の策定にも引き続き取り組んでいく。新年度予算案に事業費3億5000万円を盛り込んでおり、前橋合同庁舎の工事費3億円、長期保全計画策定業務委託費5000万円を配分している。
同室では、2012年度から県有施設の長期保全計画策定に取り組んできており、12・13年度の2カ年で11施設・16棟の計画を策定した。本年度は19施設・37棟を対象に策定中で、14年度末までに計30施設・53棟の計画策定が完了となる見通しだ。16年度までに計77施設・220棟を対象に優先的に計画を策定する目標を立てている。
新年度に工事を行う予定の前橋合同庁舎は、1988年に建設された6階建て施設で築後27年が経過。前橋土木事務所や中部農業事務所、中部環境事務所などの機関が入っている。これまで、設備関連の大規模改修は行われておらず、現在の中央熱源方式から空冷式のヒートポンプへと設備を入れ替える計画だ。設計は石井設計(前橋市)が担当している。
新年度に工事を行うのは現段階で前橋合同庁舎のみを見込んでいるが、工事費に余りが出た場合には、すでに長期保全計画が策定済みのほかの施設の改修を進めたい意向だ。
長期保全計画は、14年度末時点において47施設・167棟分の策定作業が残る見込み。新年度に策定する棟数は現段階では調整中としているが、規模の大きい施設について外部に策定業務を委託し、庁内で策定が可能な小規模施設については直営で作業を進めていく方針だ。県有施設の長期保全計画策定を通して、年度ごとの保全経費の平準化と総額の圧縮を図っていく。