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建通新聞社
2015/03/10

【大阪】大阪市 PFI方式で海老江下水3系整備

大阪市建設局は、海老江下水処理場の3系汚水処理施設整備について、設計・施工・施設立ち上げ・引き継ぎ一括発注によるPFI方式として実施する方針の下、アドバイザリー業務を公募型プロポーザルで公示した。参加表明書を3月13日まで受け付け、4月下旬に最優秀提案者を特定する。履行期限は2017年3月末。PFI事業者の公募は15〜16年度になる。
 同下水処理場では、老朽化した1〜2系の既存汚水処理施設の更新に伴い、新たな処理施設として3系施設を築造する。建設地は2系施設(大阪市福島区大開4ノ1ノ141)の南側隣接地。2期に分けた整備を予定。日量18万5000立方b(1期7万7000立方b、2期10万8000立方b)の処理量を段階的に確保し、順次、既存施設を廃止する。
 1期工事では、処理施設のほか、ポンプ場から処理施設までの配管廊口径6000_(送水、送電)、排流渠などの整備も行う。
 処理方法は現行の嫌気好気法から高度処理対応による窒素・リン同時除去に変更する。
 事業方式はBT+試運転方式(サービス購入型)とし、設計〜建設に7年間、試運転〜引き継ぎに2年間の事業期間を想定している。
 詳細はアドバイザリー業務の中で固めることとし、▽実施方針の作成▽特定事業の評価・選定に係る支援▽入札説明書の作成▽要求水準書の作成▽民間事業者の評価・選定に係る支援▽基本協定、事業契約締結の交渉支援−なども行う。
 海老江下水処理場は同市で最も古い1940年に通水した施設で、老朽化が著しい。2013年度にはPFI導入可能性調査をパシフィックコンサルタンツ(大阪市中央区)で実施し、実施方針案を策定済み。今後内容を精査し、公表に向けた実施方針を固める。