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建通新聞社四国
2015/03/10

【徳島】松茂町庁舎 6月議会案件で発注

 松茂町は、役場庁舎の改築「津波防災センター・中央庁舎建築工事」について、2015年度当初予算案に建設事業費を盛り込んだ。予算案の議決などが順調なら4月早々にも補助申請など工事発注に必要な手続きなどを開始し、6月の町議会定例会承認案件として工事を発注する考え。7月末までに既設庁舎の事務機能移転を完了し、解体工事など建設工事に着手していく。16年11月末の庁舎完成を目指す。
 現在の役場庁舎は町総合会館、議会棟をエキスパンションジョイントで連結し一体となった複合施設の中央部分に当たり、規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1242平方b。耐震基準を満たさない点や東日本大震災の発生を受け津波対策を考慮し、避難所機能、備蓄倉庫機能などを持たせ改築することにした。
 新庁舎の計画規模は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ2758平方b。1階部に町民福祉課など町民の窓口的な部署を配置するほか、2階部に総務課や町長・副町長室など、3階部に危機管理室や防災対策本部、電算室、委員会室など、4階部に備蓄倉庫や研修室(災害時一時避難所)などを設ける。
 また、新庁舎に外付けで避難階段(避難バルコニー)を整備し、町民の津波からの避難に備える。総合会館側から上がり、新庁舎2階から出入りできるようにする。
 整備に当たっては、役場機能を隣接する町総合会館3階に移転し、既設を解体し建て替える。なお、新庁舎の完成は16年11月末を予定しているが、新庁舎に事務機能を復帰後、仮庁舎としていた総合会館多目的室の天井など非構造部材の耐震改修までを一連の建設工事(既設解体、庁舎新築、総合会館非構造部材改修)としており、全体の完了は16年度末となる。当初予算案には建築工事費として16年度限度額7億5000万円の債務負担行為を設定した上で15年度に3億5000万円を提案している。
 実施設計は山下設計関西支社(大阪市中央区)が担当。施工場所は広島字東裏30。