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建通新聞社
2015/03/23

【大阪】大阪府 西日本初 水素ステに公有地活用

大阪府商工労働部は、府有地を水素ステーション・情報発信拠点として活用する取り組みで、民間事業者の公募を始めた。現地説明会を3月24日に行い、応募書類を4月17日まで受け付ける。同月下旬にも事業予定者を決定する。計画地の既存施設は府が撤去する予定で、今後、6月末の納期で設計をまとめた後、撤去工事を発注。9月までに撤去を終え、事業予定者と正式に契約し、土地を引き渡す。公有地のこうした活用は西日本で初めて。
 水素ステーションは燃料電池車(FCV)に水素を供給するための施設。府は、水素や燃料電池に関係のある在阪の産学官で構成するおおさかFCV推進会議を立ち上げ、ことし1月に水素ステーション整備計画を策定した。2015年度からの3年間で計9カ所を整備し、FCV普及を加速させることが狙いだ。
 今回の公募では、施設を建設し管理・運営する民間事業者に敷地を一括貸し付けし、1時間当たりの供給能力300N立方b以上の水素ステーションと、FCVや水素関連の技術に触れることができる設備、展示機能を有する情報発信拠点施設の一体的な整備・運営を求める。事業期間は20年間。最低貸し付け価格は1197万6000円(年間)。
 事業者の選定では、内容、価格などの5項目に対して提案を求め、項目ごとに基準を設定(合計100点満点)し、新エネルギー産業振興施策審査委員会において審査する。
 同公有地は、南側が中央大通りに面した大阪市城東区森之宮1ノ1ノ5の一部の敷地1390平方b。旧森之宮庁舎、府警察本部森之宮別館、森之宮天然ガス充填(じゅうてん)ガススタンドの建物と設備が残っている。
 現在、施設の撤去設計を「旧大阪府森之宮天然ガス充填スタンド他1棟撤去工事図面作成業務」として入札公告中(参加申請は3月11日に締め切り済み)。4月早々にも委託先を決定する。
 主な撤去施設の規模は鉄骨造2階建て延べ982平方bなど。貯水槽やキュービクルも対象となる。