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建通新聞社
2015/03/26

【大阪】大阪市 国際バカロレア認定校市場調査

大阪市教育委員会は、国際バカロレア学科などを実施する公設民営学校(国際バカロレア認定校)の開設に向け、在り方に係るマーケット・サウンディング(市場調査)を行う。4月3日と6日に説明会を開き、同月17日の期限で調査票を受け付ける。その後、提案のあった民間事業者と個別にヒアリングし、6月末ごろまでに調査結果をまとめる。この結果を踏まえ、事業者公募のための仕様書の作成や施設整備について調査・研究を進める。
 国際バカロレア認定校は、国際的に通用する大学入学資格が与えられる学校。同市では、国際バカロレアの認定コースと、特色ある学科を併せ持った中高一貫校を新たに整備する方向で、開校を目指している。
 2014年5月にまとめた制度設計案によると、14年度に開設に必要となる国家戦略特別区域法が改正された場合、15年度に実施校の決定、仕様書の作成、施設整備費の予算要求、16年度に事業者募集(プロポーザル)、施設整備設計、17年度に施設整備、生徒募集、19年度に開校するスケジュールを組む。既存校活用の場合、開校予定は18年度になる。
 今回の市場調査では、教育理念や方針、1学年当たりの生徒数、開設可能な学科、具体的な対象教科、開設単位数、事業参入期間、開設場所の近隣の小学校や地域との連携方策などについて意見を求める。
 開設場所は、今後の国の法改正の時期や改正内容によるため、今のところ未定としている。
 また、国際バカロレア認定には国際バカロレア機構の承認が必要となるため、中高一貫校の開校を先行し、国際バカロレア認定コースだけ後年度に開設する工程を視野に入れる。
 担当者は、「改正法案の国会での早期成立を見据え、検討を深めておきたい」と話す。
 国際バカロレアは、本部をスイス・ジュネーブに置く財団法人で国際的な教育プログラムを提供している。