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福島建設工業新聞社
2015/03/31

【福島】下半期に工事発注へ/相馬工業用水道第2期

 県企業局が27年度から30年度の4カ年で計画している「相馬工業用水道第2期整備事業」は、今年度下半期に一部工事発注する見通しとなった。今月以降、詳細設計、地質調査、用地測量等を順次発注し、準備が整った個所から配水管布設工事に着工する。
 相馬工業用水道は、相馬中核工業団地の立地企業に対して工業用水を供給するため、昭和50年度に第1期整備事業に着手し、平成4年度に給水を開始した。用水は飯舘村大倉地内の真野ダムから取水し、延長約17`の導水管で相馬市の初野浄水場に導水。フロック形成池2池と薬品注入装置等で処理後、約10`の配水管で工業団地内の8者に供給している。
 第2期整備事業は、同工業団地への火力発電所建設計画など新たな希望給水量の増加に対応するため、浄水場に沈殿池1池を増設するとともに、新たに約10`の配水管を布設し、計画給水能力を現在の3万4700立方bから5万5600立方bに拡大する。配水管の口径は、約8・5`を500_、約1・5`を400_で計画。JR常磐線と椎ノ木川には延長約40bと約20bの水管橋を整備する。口径は2カ所とも500_で、下部工は橋台のみ。
 27年度事業費には6億9362万5000円を計上した。配水管8・5`(その1=2・8`、その2=2・5`、その3=3・2`)と水管橋2カ所の詳細設計、地質調査2件、用地測量1件、浄水場2期分の詳細設計を発注する。測量後、用地取得も行いたい考えだ。
 今年度工事発注は、配水管約3`を想定している。発注規模は検討中で、入札の状況等を勘案して分割か一括か決める方針。入札時期は第3四半期以降となる見通しだ。
 JR常磐線を跨ぐ水管橋は、JRの本線復旧工事前に施工したい考えで、JR側と協議している。
 第2期整備の基本設計はセントラルコンサルタントが担当。総事業費は約40億円を見込んでいる。
 同局は、第2期整備事業に着手するため、初野浄水場に現地駐在職員を配置する。1日午後2時半から開設式を行い、鈴木清昭局長らが「工業用水道課(相馬市駐在)」の看板を掲げる。