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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/04/08

【群馬】館林市が東部環状線へ2・3億円投入

館林市は本年度、東部環状線改良事業(市道3363号線)の工事へ2億3358万3000円を投入する。工事発注は、本年度の上期末ころとなりそう。工事は昨年度に盛り土した箇所で、路盤工や側溝工などの3件程度を予定している。各箇所で工事内容は若干異なるが、計L1700mに着手する。2017年度末の完成を目指し、今後も事業費の投入が見込まれている。
都市計画道路東部環状線は、当郷町から四ツ谷町のL2・1qにわたり、全幅25mの市道を整備するもの。取り付け道路は西側が主要地方道館林藤岡線、東側が一般県道山王赤生田線で、西から東方向へ工事が進んでいるところ。車道W14・5m・歩道W9m・分離帯W1・5mといった4車線で計画されている。用地買収はほぼ完了しているが、暫定2車線での早期開通を目指し工事を進めている。設計は、新日本設計(長野県長野市)が手がけた。総事業費には、11億8700万円を試算している。
部分的に現道の改良もあるが、大部分は、ほ場を買収し道路を新設している。このため、市は用地が購入できた箇所から4車線分で盛り土工事を行い荷重をかけ地盤を締め固め、翌年度にこの盛り土を撤去して南側2車線分の下層工や側溝工の整備を行っている。
この改良事業は国庫補助や県負担金、市債などを原資としており、予定通りの事業費が確保されれば、夏ころに3工事に分けて発注する予定。本年度は、一部で基層工に着手する箇所もありそう。周囲は水田で囲まれているため、実際に着工できるのは秋からとなる。
東側の取り付け道路である県道山王赤生田線は、県館林土木事務所が取り付け箇所から一般県道板倉籾谷館林線の楠町交差点までのL450mを改良する計画。四ツ谷町から楠町にかけて、同線は大きくS字形状にあるため、これを直線に近い線形へ改良する考え。昨年度から用地買収が進められている。
東部環状線は、中心市街地の慢性的な交通渋滞の解消と通過交通の排除を目的に、1995年に都市計画決定された。主要地方道館林藤岡線以西は暫定2車線で整備が終わり、2007年度から供用している。市は全線が2車線で開通した後、4車化に向けた計画を立てていく。