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建通新聞社四国
2015/04/28

【徳島】徳島県 水産研究課美波庁舎作業棟を上半期

 徳島県は、「水産研究課美波庁舎」の機能強化事業について、設計の完了を急ぐほか、近く既設作業棟や周辺の建屋の解体工事に着手する。順調なら上半期中に作業棟改築工事を発注し、本館耐震改修工事を年内にも発注する計画だ。各工事は建築主体のほか、電気、管、空調に分離して発注する予定。
 既設作業棟などを解体後、作業棟の改築や本館棟の耐震改修などに着手する。対象棟は、作業棟のほか、機械棟、生物生態実験棟、機械室棟、生物実験棟、場長公舎、車庫、倉庫棟、車庫棟。このほか周辺にある浄化槽(6人槽)やごみ保管庫、海水タンク、海水・淡水曝気槽、オイルタンク、地下A重油タンク、地下海水タンクなどの屋外付帯設備も含む。解体工事は、2期に分けて行う予定で、まず鉄筋コンクリート造2階建て延べ164平方bの機械棟を除く鉄筋コンクリート造平屋327平方bの作業棟など8棟の建物群と外構を対象に実施(5月27日開札予定)する。
 作業棟などの改築や本館棟の耐震改修については現在設計中で、設計を11月中に完了させる一方、作業棟改築の設計を先行して完了させる運び。設計は佐藤建築企画設計(徳島市)が担当している。
 作業棟の計画規模は鉄骨造4階建て延べ約1020平方b。簡易加工室や生物測定室、冷凍・冷蔵室、製氷庫、機械室、電算室、産学官共同研究室などで構成。津波避難ビルの機能も持たせる予定。その他倉庫や車庫の付帯施設の新設も計画している。また、本館棟の既設規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ1526平方b。構造補強、非構造部材・設備補強のほか、建具やトイレ、空調機などの改修を見込む。
 1971年度に建築され経年劣化し、耐震性能も満たさない本館棟を耐震改修し、合わせて設備機器類の上階移設など津波対策も施すほか、敷地内に点在する作業棟といわれる研究施設も設備が老朽化するなど研究活動の継続が困難になっていることから、これを集約化し改築することにした。16年度内の整備完了を予定。建設事業費として16年度限度額2億5600万円の債務負担行為を設定した上で、1億9500万円を当初予算に計上している。
 施工場所は美波町日和佐浦1ノ3。