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建通新聞社(神奈川)
2015/04/28

【神奈川】パシフィックコンサルタンツに特定 西湘海岸の岩盤型施設の設計業務 国交省京浜河川

 国土交通省京浜河川事務所は、西湘海岸直轄海岸保全施設整備事業の岩盤型施設に関する詳細設計業務の委託先をパシフィックコンサルタンツ(多摩市)に決めた。簡易公募型プロポーザル方式を採用していたもの。履行期限は2016年3月25日。
 西湘海岸の直轄海岸保全施設整備は、侵食が進む大磯港付近〜酒匂川付近間(神奈川県大磯町・二宮町・小田原市)の海岸約13`を対象に実施する。砂浜全体の回復を目指すことで、台風などによる海岸浸食に対して地域の安全性を向上させる。
 整備内容は▽岩盤型施設6基(大磯・葛川西側工区〜二宮工区)▽洗掘防護施設約2`(二宮工区)▽沿岸漂砂礫流失抑制施設約1`(小田原工区)▽浜幅30b未満の箇所を中心とした養浜約36万立方b―で、31年度までに事業費約181億円を投じて進める。
 岩盤型施設は、岩盤を模した構造体を浜に埋めて漂砂を制御するもの。平常時は漂砂の移動を妨げず、高波浪時には前浜を構成する土砂の移動を制御できるという。
 大磯・葛川西側工区に2基、二宮工区に4基の計6基を整備する計画で、14年度に基本設計業務をパシフィックコンサルタンツ(多摩市)、施工手順などの検討業務を土木研究センター(台東区)に委託している。
 15年度は測量と設計などを行うため、事業費2億3000万円を投じる方針。
 今回の業務では、計画準備、水理模型実験、岩盤型(仮称)修正・詳細設計などを行うことになっている