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日刊建設タイムズ社
2015/04/30

【千葉】1・5万uで小中一体型校舎/成田市/大栄地区小学校統合/実施設計は来月公告

成田市教育委員会は、大栄地区の5小学校を統合し、大栄中学校との一体型校舎を整備する「大栄地区小中学校一体型校舎建設事業」で、本年度から2か年で実施設計を行う。実施設計は来月早々に一般競争入札を公告し、5月下旬から6月上旬には設計者を決定したい意向。設計費は、当初予算で限度額1億246万円の債務負担行為を設定するとともに、当該年度事業費として5741万円を計上。また、既存プールの解体工事も実施する予定で、秋に工事を発注する。
  同事業では昨年度で基本計画・基本設計をまとめている。基本設計では校舎と屋内運動場を一体的に整備し、建物規模をRC造(一部S造)3階建て延べ約1万4500uとした。1階に大アリーナ、2階に小アリーナを配置。大アリーナは面積約2200uで、アリーナ、ステージ、器具庫、更衣室、トイレ、ギャラリーなどで構成。ギャラリーにはランニングコースを設置する。小アリーナは面積約880uで2階部分に配置し、柔剣道などを行う武道場として使用する。また約300uの児童ホームも設置する。教室は普通教室が22、特別支援教室が4。
  このほか、グラウンド、テニスコート、アプローチ、スクールバスロータリー、駐車場などを予定。グラウンドは、既存校舎を取り壊し、その跡地に野球やサッカーが行うことのできる多目的グラウンドを整備する。基本設計は丸川建築設計事務所(岡山県岡山市北区駅前町1―5―18)が担当。
  施設は、既存の大栄中学校の施設を使用しながら新校舎等を整備し、新校舎等が完成後に既存施設を取り壊す。事業スケジュールは、2015〜16年度の2か年で実施設計を行い、17年度に造成工事に着工。その後、本体工事に着工し、22年度の開校を目指す。
  同事業は、児童数の減少する大栄地区の大須賀小、桜田小、前林小、津富浦小、川上小の5校を統合し、大栄中学校(伊能125)の敷地内に小中一体型校舎を建設する。大栄中学校の敷地面積は約5万8000u。敷地に高低差があるため、造成工事で地盤面を整える。
  大栄中学校の既存施設は、校舎がRC造3階建て延べ5642・94u(83年築)、屋内運動場がRC造一部S造2階建て延べ1761・01u(83年築)、技術棟がS造平屋建て延べ519u(83年築)、プールが補強コンクリートブロック構造平屋建て延べ81・75u(89年築)。当時の設計は江黒建築設計事務所で、施工は校舎、技術棟、プールとも石井工業。
  同市では学校適正配置計画に基づき、小中学校の統合に取り組んでいる。昨年4月には下総地区の滑河小、小御門小、名木小、高岡小の小学校4校を統合し、下総中学校の敷地内に小中一貫校の「下総みどり学園」が開校した。
  同校は10〜11年度に設計を実施し、12〜13年度の2か年で施設を整備し、昨年4月に開校。設計は綜企画設計(千葉支店・千葉市中央区弁天2―13―16)が担当。工事は建築をフジタ・平山JV、電気設備を栄光社、機械設備を伊藤設備工業が施工。k_times_comをフォローしましょう
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