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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/05/08

【群馬】前橋市の本年度市営住宅改修計画


前橋市は、本年度の市営住宅整備事業概要を明らかにした。南橘団地でNC棟の新築工事、国領第一と第二団地で耐震化とエレベーターの新設、関根団地と昭和第二団地で給水設備の更新をそれぞれ計画している。同事業は、国庫補助を受けて実施するもので、その交付額によって5団地の優先順位を詰めていく。国土交通省からは、耐震化を本年度中に完成させるよう指導が出ているため、国領第一、第二団地での工事が優先されそうだ。
南橘団地NC棟は、RC造6階建て、延べ床面積4048・16u規模。56戸を整備する。建設予定地はすでに更地になっており、工事は建築、機械設備、電気設備の3分離で発注を予定している。
同団地は、老朽化した団地210戸を解体し、3棟160戸の新設を計画。本年度に建設するNC棟で建設工事は完了となる。完了後は、老朽化している同第7団地(簡易耐火構造平屋建て、一部2階建て)を解体し、事業完了を図る。
国領第一団地(RC造5階建て、延べ床面積2555・9u)と国領第二団地(RC造5階建て、延べ床面積4157u)では、耐震化とエレベーターの新設を計画している。
耐震化では、入居者への影響を配慮して、施設の平面へポリマーセメント工法で補強を行う。エレベーターは、各棟へ1基ずつ新設する。
関根団地と昭和第二団地では、老朽化している室内給水管の更新を行う。関根団地では、既存ポンプから直圧ブースターポンプへの更新も計画しており、来年度以降に実施する。
当初予算には、市営住宅整備事業工事費6億1440万円を計上しており、そこからそれぞれの工事費を充てる。
なお、前橋市は本年度から10年間を期間とした公営住宅長寿命化計画案を作成しており、現在はパブリックコメントを募集している。
計画案では、人口減少や施設の老朽化などの現況を踏まえ、今後10年間で現在の33団地、約5500戸から200戸の削減を目標に建て替えや用途廃止、改修などを実施していく。