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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/05/12

【群馬】高崎北署(仮称)整備で不動産鑑定など着手へ


高崎北警察署(仮称)の建設を計画している県警察本部は本年度、建設予定地の測量調査や不動産鑑定に着手する。測量調査は8月をめどに完了させたい考えで、その後に不動産鑑定業務を外部委託する。並行して用地交渉も進め、来年度以降に用地買収や埋蔵文化財調査、設計を実施していく。
高崎北警察署(仮称)は、高崎市箕郷町の西毛広域幹線道路北沿いに建設が予定されている。現在は複数の地権者と接触を図っている段階。敷地面積は9000〜1万u程度になる見通しだという。
本年度予算には事業費761万6000円を計上した。測量調査業務の条件付き一般競争入札を20日に開札する。履行期限は8月24日。測量調査の完了後、できるだけ早い段階で不動産鑑定も業務委託したい意向だ。
用地交渉も並行して進めていくが、本年度予算には用地買収費は計上されていない。2016年度以降に用地取得費の予算要求をしていきたい考えだ。あわせて建設予定地の埋蔵文化財調査も実施したい意向。埋分調査の完了後、設計に着手する。ただ、埋文調査は一般的には半年ないし1年程度かかる可能性があり、現段階で設計の着手時期は不透明。県全体の財政状況なども考慮しながら事業を進めていく。
高崎北警察署(仮称)の建設は、小規模警察署の体制見直しや警察署管轄区域と行政区域のねじれ解消、大規模警察署の管轄区域分割を目的とした「警察署再編整備計画」の総仕上げに位置付けられている。
現在の高崎警察署は、高崎市全域を管轄区域としている。市町村合併を経て、新町や吉井地域も管轄するようになり、業務負担が増大しているほか、庁舎の狭あい化なども問題となっている。このため、箕郷町に新しい警察署を建設し、管轄区域を分割。警察力の効率的な運用や初動対応能力の強化、交番・駐在所警戒力の強化を図る。高崎北警察署(仮称)は群馬、箕郷、榛名、倉渕の全域と旧高崎市の八幡地区、長野地区を管轄する。