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日刊建設工業新聞
2015/05/14

【鳥取】県・境港管理組合が6月補正に要求/境港竹内南地区貨客船ターミナル/ふ頭整備計画で土質調査 貨客船T上屋は基本設計

 境港ふ頭再編改良事業(竹内南地区貨客船ターミナル)が2015年度、直轄事業に新規採択されたのを受け、県と境港管理組合は岸壁背後のふ頭整備計画を策定する。7月から土質調査に入って基本計画を検討するほか、貨客船ターミナル上屋の建築設計に着手する。「6月補正」に7000万円あまりを要求している。
 竹内南地区貨客船ターミナルは、貨物を積み込んだトレーラーが船内に自走できるRORO船、環日本海定期貨客船、寄港が増加する大型クルーズ船に対応した専用岸壁。国が15年度から5カ年計画(19年度まで)で、同地区の「みなと温泉館」北側に延長280b、水深10bの耐震岸壁を建設する。総事業費93億円。
 直轄の岸壁整備に合わせ、県と同管理組合はRORO船や貨客船からの貨物、クルーズ船の旅客、さらに防災拠点機能に対応したふ頭整備計画の策定に着手する。
 県空港港湾課の説明によると、6月補正に境港管理組合負担金の起債事業2700万円を要求。7月から同管理組合がふ頭用地5fを対象に測量、土質調査に入り、貨物ヤードの規模や配置など用地利用計画をまとめる。
 また、新旅客ターミナルの整備に向けては、CIQ(税関、出入国管理、検疫)施設、管理事務所、待合ロビーなどを配置する旅客上屋1棟と、連結する貨物上屋1棟を建設する。今のところ、建物規模は2階建て7000平方b級を想定。6月補正案に基本計画と基本設計費に4300万円(起債事業)を計上し、予算化後の実務を県営繕課が担当する。
 竹内南地区の整備をめぐっては13年度、官民連携による検討委が「みなとを核とした賑わいづくり計画」を策定し、青写真を描いている。県や同管理組合は今後19年度までに国事業の岸壁と一体的にふ頭を整備することにしており、賑わいづくりの具体的な方策については地元境港市と連携して検討する。