トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(茨城)
2015/05/15

【茨城】私の50行 長谷川ビル管理渇長 長谷川大紋さん

 25歳の時、父を事故で亡くした。法政大学を卒業後、社会人としてスタートした矢先の事だった。父、好三氏は元笠間市長で大泉砕石鰍フ初代代表取締役。政治家であり、実業家である偉大な父の突然の死―。
 「一夜にして従業員300人、家族まで含めると1000人以上の責任を背負った」
 右も左も分からない中、無我夢中で激動の時代を駆け抜けた。「それでも乗り越えられたのは、従業員の助け、家族の助け、周りの人々の助けがあったから」と、感謝の言葉を忘れない。
 「いやというほど若い頃から政治の世界を見てきた。絶対、政治家にはならないと思った。だが所詮、蛙の子は蛙。政治の世界に飛び込んでしまった。人生は思ったようにはいかない」
 31歳で県議会議員に初当選。以来9期務め、参議院議員も経験した。つくば科学万博やつくばエクスプレス、北関東自動車道、東関東水戸道など数々の思い出を語る。特に北関東自動車道への実現には「地域のため。ひいては県民のため」と力を注いだ。
 政界から一線を退き、「今後は県政、国政を見守っていきたい。そして出来るかぎり地域に恩返しがしたい」と優しく見守る。
 自然に包まれた庭を遠い目で見つめる長谷川氏。「俺は良くやったかい、親父―」。そう問いかけているようだった。
(聞き手=茨城・HN)