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日刊建設工業新聞
2015/05/15

【鳥取】中部総合事務所/今年度から総事業費3億円で6月にも一部工事 羽合浜の管水路整備

 県中部総合事務所は、湯梨浜町の農業地帯・羽合浜地区の老朽化したかんがい施設を整備する。総事業費3億1500万円を投じて老朽化した石綿管を更新することにしており、早ければ6月にも最初の配水路工事を発注する。
 羽合浜地区(湯梨浜町はわい長瀬、新川地区など)の農業地帯は、砂丘地を利用したブドウ、イチゴ、ネギの産地として知られている。この地域の用水管は、1966年(昭和41年)から67年にかけて整備。当時は、安価で施工性に優れた石綿管が主に使用されている。
 しかし、老朽化に伴い漏水などが発生して道路などの陥没が多くの場所で見られるほか、修繕時に粉じんの飛散による健康被害を懸念する声も大きい。また、「漏水によって断水すれば営農に大きな支障を及ぼす」と地元では危惧しており、早期の整備が要請されている。
 このため、同事務所地域整備課は農村地域防災減災事業(特定農業用管水路特別対策)を導入。延べ2900b余りの石綿管を撤去して、海岸側の北幹線管路(250〜450_)1539b、青谷羽合道路南側の南幹線管路(250〜400_)657b。このほか、北支線配水路(200〜250_)614b、南支線配水路(150〜250_)86bの合計2896bに新たな管路を埋設する計画。
 同課では、昨年度までに現地の調査や詳細設計を終えており、2015年度から4カ年計画で整備する。最初に発注する工事は、湯梨浜町はわい長瀬地区の南幹線配水路を予定している。