トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(山梨)
2015/05/15

【山梨】甲府市 給食室3校で増改築

 甲府市建築営繕課は、国母・甲府東・甲運の3小学校給食室の増改築(ドライ化)を計画。6月ごろ建築主体、電気設備、機械設備工事を公告する。事業費は当初予算に5億1816万4000円を計上している。
 学校ごとの規模は、国母小が延べ床面積300u、甲府東小と甲運小が延べ280uで、構造はいずれもS造平屋建て。
 増改築工事は、小学校全校の給食調理業務を民間委託する計画から始まり、2010年度から着手した。本年度工事を発注すると、残すは山城、貢川、羽黒、中道北の4小となる。
 関連する工事として、仮設渡り廊下設置、既存給食室解体、校舎建具改修なども予定している。
 給食室増改築工事は、小学校給食室整備事業を第6次実施計画に位置づけ、調理業務の委託化に合わせて、ドライシステムへの建て替えを進めている。
 床に水が落ちない構造の施設・設備、機械・器具を使用し、水が飛び散らず、床が乾いた状態で作業ができるようにし、食材の検収を行う「検収室」、野菜類の洗浄や皮むき等を行う「下処理室」、食材の裁断や調理・配膳を行う「調理室」、食器や調理器具を洗う「洗浄室」がそれぞれ独立させている。
 民間委託について市では、これまで食育の観点、学校給食の質や安全性、行政運営の効率性などを総合的に検討した結果、給食調理業務を民間委託した場合にも民間のノウハウや専門性、柔軟性が期待でき、より良い学校給食が実現できるものと考え、年次的に委託化を実施。
 単独調理方式を基本とするが、今後の児童数の増減要素、地域性を考慮し、一部の学校では親子調理方式の導入も予定している。
 増改築工事の実施設計は昨年度発注済み。国母小が双立一級建築士事務所(貢川本町8−37)、甲府東小が三森建築設計事務所(上今井町14−1)、甲運小が道村設計(城東5−1−5)が担当した。