トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2015/05/18

【大阪】岩谷産業を選定 森之宮の水素ステーション事業者

大阪府商工労働部は、大阪都心部での府有地を活用した水素ステーション・情報発信拠点の整備に伴う民間事業者公募のプロポーザルで、岩谷産業(大阪市中央区)を選定した。9月の契約締結、土地引き渡しを予定。
 建設地は、南側が中央大通に面した大阪市城東区森之宮1ノ1ノ5の敷地1390平方b。事業者が敷地を借地、施設を建設し管理・運営する。水素ステーションと、燃料電池車(FCV)や水素関連の技術に触れることができる設備、展示機能を有する情報発信拠点施設を整備する。事業期間は20年間。
 岩谷産業は、情報発信拠点として、PR期と普及期で展示内容を変えられるよう提案。PR期(2020年まで)は、普及に向け理解を得るための期間とし、普及期(20年以降)は、顧客への販売促進拠点と位置付ける。中央大通側をガラスカーテンウォールとし、FCVの展示や地元と連携したイベントも展開できる仕様とした。
 予定地には旧森之宮庁舎、天然ガススタンドなどが残存。撤去設計は、田建築研究所(大阪市住吉区)が6月末納期で作成中だ。9月末までに撤去工事を完了する計画。
 府は、おおさかFCV推進会議(産学官で構成)を立ち上げ、ことし1月に水素ステーション整備計画を策定。15年度からの3年間で計9カ所を整備し、FCV普及を加速させることが狙い。府内では、北大阪水素ステーションが本年4月に開所しているほか、泉佐野市内で移動式ステーションを配置している。
 他の整備目標箇所は、東部、西部、南部、北部、伊丹空港付近、守口インターチェンジ・美原ジャンクション付近。