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建通新聞社四国
2015/05/20

【香川】香川県防災会議水防部会 15年度水防計画見直し

 香川県防災会議水防部会(部会長・小野裕之県土木部長)が13日、県庁内で開かれ(写真)、氾濫危険水位等の位置付け等見直しや、土砂災害警戒情報発表時の対応など、県の水防計画案を原案通り承認した。15年度の水防計画では災害対策基本法改正による氾濫危険水位等の位置付け等見直しを踏まえ、浸水深が浅い場合の避難行動として、これまでの「避難場所への立ち退き避難」に、新たに「屋内での退避等」の安全確保措置を追加し、避難に要する時間短縮を図る。
 また、台風や豪雨による河川増水時に市町が避難勧告等を発令する判断となる水位を、これまでの「避難判断水位」から「氾濫危険水位」に変更した。
 これまでは市町が避難勧告を発令する「避難判断水位」が低すぎて判断材料として機能していなかったため、「氾濫危険水位」を市町が避難勧告を発令する目安に明確に位置付け、避難判断水位に達した場合に避難準備情報、氾濫危険水位で避難勧告等を発令。堤防天端に水位が達する前に避難を完了するよう定めた。
 国土交通省では直轄河川の土器川で今後市町等に周知し15年度内に運用を開始する。県管理河川でも県内の主要河川である「洪水予報河川」の香東川と「水位周知河川の」新川など11河川の計12河川について、避難勧告の目安になる水位を見直す。今後、市町などに説明した上で、住民への周知すると同時に水防情報システムなどの改修を行い、今秋までの運用開始を目指す。
 例えば、香東川では水位が「避難判断水位」の1・9bに達した場合に、県と気象台が共同で「はんらん警戒情報」を発表し土木事務所から市町に情報伝達。これまでは、この時点で市町が避難勧告を発令するかどうかを判断していたが、今後は避難準備情報に変わる。さらに、同河川の水位が「はんらん危険水位」の2・3bに達すると氾濫危険情報を発表。この時点で市町が避難勧告の発令を判断することになる。