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建通新聞社
2015/06/02

【大阪】大阪府警 2待機宿舎建て替えに27・6億

大阪府警察本部は、待機宿舎整備基本計画に基づく、建て替えによる集約再編で、2待機宿舎の建て替え事業費に27億6000万円を概算していることが判明した。2015年度に基本設計を進め、実施設計は16年度、17年度に撤去工事と本体工事を発注し、19年度中の完成を目指す計画だ。
 対象は、大阪市北区内(北@待機宿舎)と同城東区内(城東A待機宿舎)の待機宿舎。いずれも単身寮。
 計画によると、北@待機宿舎は、新築規模が鉄筋コンクリート造11階建て延べ2810平方b。100室を配置し、1室当たり面積は23平方b。現宿舎は1961年築で鉄筋コンクリート造4階建て延べ1143平方b(40室)。老朽化のほか、各居室が狭く(1室当たり面積13平方b)、トイレや風呂も設置していないことから現地で建て替える。全体事業費は約15億9000万円を見込み、内訳は設計費など約5000万円、撤去工事費約3000万円、新築工事費約15億1000万円。
 城東A待機宿舎は、鉄骨造4階建て延べ2258平方b。70室(1室当たり面積23平方b)を配置する。既設世帯用宿舎の1号棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ513平方b、12戸)と3号棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ1664平方b、32戸)の解体跡地に新築する。全体事業費は約11億7000万円で、内訳は設計費など4000万円、撤去工事費6000万円、新築工事費約10億7000万円。
 2014年2月に策定した待機宿舎整備基本計画によると、現在府内43カ所に3687戸(室)ある待機宿舎は、約6割が昭和30〜40年代の建設で、狭隘(きょうあい)化や老朽化が著しいため、23年度末までに16カ所2308戸(室)に再編集約する。廃止する宿舎の土地売却益を財源に、新規採用の増加に対応可能な単身寮の確保と、世帯用宿舎の再編集約を図る計画。