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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/06/02

【群馬】前橋市が2016・17年度から入札参加資格の加点事項を追加


前橋市は、2016年度・17年度からの入札参加資格審査の主観的評価項目の改正を行った。主な変更点としては、建設工事と測量・建設コンサルタントの評価項目に『男女共同参加取り組み状況』と『永年勤続従業員評点』を新規に設けたほか、防災活動、消防団員登録などでも加点する。また、等級区分と格付基準についても変更を行い、建設工事では、土木一式と建築一式で現在のAからDの4等級からAからCの3等級に再編し、コンサル関係では、地質調査および補償関係コンサル業務の等級区分を廃止する。
建設工事の主観的評価項目で新たに加わったのは、『男女共同参加取り組み状況評点』と『永年勤続従業員評点』の2点。
男女共同参加取り組み状況評点では、育児、介護休業などの労働者福祉に関する法律に沿った制度を就業規則に定め、さらに活用の実績があったものに10点を加点する。
永年勤続従業員評点では、市が実施している永年勤続従業員表彰で、◇10年表彰1人につき3点◇20年表彰1人につき4点◇30年以上勤務し、特に功労があったものへ行う特別表彰1人につき5点−を追加し、最大で10点を加点する。永年勤続従業員への加点については、客観点で若年者の就労に対する加点があることから、市は若年技術者の技術力の向上と継承を目的にこの項目を設けた。
また、既存評点の中から『防災活動評点』と『消防団登録状況評点』の2項目で加点を、『指名停止等状況評点』で減点の条件を追加する。防災活動評点では現状、防災協定を締結した業者へ10点の追加を行っていたが、これに市防災協力事業所に登録していること、市の緊急工事等の実績があることの条件を追加し、それぞれに5点を加点する。この評点では10点を上限とする。
消防団登録状況評点では現在、消防団員に登録しているものが1人で5点、複数で10点の加点を行うが、これに加えて新たに消防団員に登録したものがいる場合に10点のボーナス点を加点する。2016〜17年度の審査時に、ボーナス点を追加するためには、14年1月1日から15年12月31日までに登録をする必要がある。
指名停止等状況評点の項目では、これまでの減点条件に加えて、指名停止処分には至らない文書注意、口頭注意を受けたものに対しても5点の減点を行う。
このほか、加減点はないが、地域貢献評点として現状の『法人として1年間に複数回の市内におけるボランティア』を『市内における地域づくり推進事業等のボランティア』に改正する。
建設関連での等級区分では、土木一式と建築一式で現状のAからDまでの4等級からAからCまでの3等級に変更する。これは、県や県内の各市町村で4等級で分けているところがないことを受けて変更する。
格付け基準では、土木一式、舗装、建築一式、電気、管でそれぞれ変更点を上記表のように変更する。
コンサル関係では、加点項目に『防災活動評点』『男女共同参画取り組み評点』『永年勤続評点』の3つを新規で設定し、減点項目に『指名停止等状況評点』を加えるほか、『消防団登録状況評点』で加点の条件を追加する。
防災活動評点では、防災協定の締結または市防災協力事業所登録により2点を追加する。
男女協同参加取り組み状況評点では、建設工事の追加条件と同様、労働者福祉に関する法律に沿った制度の活用実績により2点を追加することとした。
永年勤続表彰評点でも、建設工事評点と同じく市の永年勤続表彰において◇10年表彰1人につき1点◇20年表彰1人につき2点◇30年以上勤務し、特に功労があったものへ行う特別表彰1人につき3点−を設け、最大で5点を加点する。
また、消防団登録状況評点では、新規に消防団員に登録している者があった場合に5点のボーナスを加点する。
減点項目では、指名停止1件につきマイナス10点、停止日数×マイナス0・5点、文書または口頭注意1件につきマイナス5点とする。
等級区分については、地質調査業務と補償関係コンサルタント業務の2つで、現在のA、B等級の区分を解消する。
格付基準の変更では、測量、建築関係コンサルタント業務、土木関係建設コンサルタント業務の3つで、A等級の基準を180点以上に、B等級を180点未満に変更した。