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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/06/02

【山梨】建設まで一括上限8億円 笛吹市ミズベリング誘客施設事業者をプロポ公告

 笛吹市は5月29日、ミズベリング構想の核となる誘客拠点施設整備・運営を委託する業者選定を行うプロポーザルを公告した。企画・運営のみと設計・建設を加えた一括の2種類で提案を募集。3カ年の委託上限額に8億円を設定し、9月上旬には候補者絞り込みを行うスケジュールを組んでいる。
 2020年開催の東京オリンピックを前に、全国および海外へ石和・春日居温泉の魅力をアピールする施設として17年度の開館を目指す誘客拠点施設は、石和町松本のNTTグラウンド跡地(A2万5000u)のうち中央部分のA約5000uに整備する構想。笛吹川の親水護岸や近津用水の川床、鵜飼施設の整備など、同市が進めるミズベリング構想に独自色を加えた中心的な事業で、構想発表当時から注目されていた。
 公募型プロポーザルで公告された「石和温泉地域における誘客拠点施設整備・運営に関する業務委託」は、誘客施設のアイディア企画および施設運営管理業務、またはこれに設計・建設を加えた一括請負の2つのパターンで提案を募る。
 参加には、事業のノウハウを持ち、達成・計画遂行の組織・人員を有していることなどの条件を設定。一括請負における設計企業は一級建築士事務所登録、建設企業には特定建設業許可を受け、本社・本店が市内の場合は総合評定750点以上、市外は1000点以上の要件が課せられている。
 参加申込書とアイディア概要書は7月10日、企画提案書や見積書などは同月31日を提出期限としており、8月11日に持ち時間20分のプレゼンテーション(審査委員会)を開催する。
 誘客施設のテーマは、市民アンケートで寄せられたさまざまな意見を考慮し「歴史・文化」「商業」「自然・環境」「娯楽」「健康」「芸術・美術」「スポーツ」の分野とされ、バリアフリー対応の地上2階までの延べ1500〜2000u規模を求めている。土産物店や喫茶などの附属施設は、施設内または用地内ならば設置ができる。
 プロポーザルに関しての問い合わせは指定様式の質問書を用い、7月10日までの間にメールまたはFAXで経営企画課を窓口に受け付ける。