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建通新聞社四国
2015/06/02

【徳島】藍住町文化複合施設 6月から造成等設計へ

【藍住】藍住町は、2015年度の着工を目指す「町文化ホール・公共施設複合化事業」(仮称)について、5月末までに基本計画(基本設計)を完了した。6月には一部既設の解体設計と建設地の造成設計に着手する考えで、今秋の解体、造成着手を目指して9月町議会定例会でのこれら建設事業費の提案など必要な準備を進めていく。
 基本設計について、建設コストを極力抑えるため、当初は周辺に配置する施設を床面積を抑える形で必要なだけ外に突出させる複雑な外観としていたが、管理が難しい点や保健センターの配置変更などで外観や施設配置計画を変更。現時点で鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ5250平方bの規模を見込んでいる。核となる文化ホールの座席数は最終的に641席(固定席、1階421席、2階220席)を確保し、このうち11席を身体障害者用4席分に対応できるようにする。
 施設1階には文化ホールのほか、施設西側のあいずみ広場(緑のマウンド)と正法寺川公園を結び通り抜けが可能な多目的空間「あいずみモール」を設ける。このモールを中心に文化ホール諸室を南側に、事務・活動諸室を北側に配置。第2のホールとして多目的ホール(リハーサル室)も設ける。調理室・キッズルームや社会福祉協議会・保健センター包括支援センター、健康ホール、会館事務室などもモール外周に配置する。2階には社会福祉協議会事務局やマルチルーム、非常用発電機室や機械諸室を設ける。
 事業は、役場庁舎東側に位置する奥野字矢上前32ノ1の町福祉センターなどの町有施設を統合し文化ホールを含む複合施設として整備する。建設事業費は34億円(解体除く)。設計は久米設計大阪支社(大阪市西区)が担当している。
 造成設計と解体設計の委託方法については、今後早期に決め委託する。解体対象は、町福祉センターのほか、町民会館、勤労青少年ホーム、緑の広場管理棟、町保健センターなど。建設地が緑の広場となるため、同広場内にある管理棟と点在する小規模な施設は事前工事として15年度に解体する。それ以外は全て複合施設建設と駐車場整備に合わせて順次解体していく計画。
 順調なら9月議会に一部既設の解体工事費と建設地造成工事費を提案する運び。その後は16年1月中の造成工事完了とスムースな建築主体工事の着工を見込み、建築主体工事を12月議会承認案件で発注する方向で、事業費提案も含めた作業を急ぐ予定。今のところ、17年6月末の建物完成、その後の試験運転を経て8月中の供用開始を見込む。外構を含めて18年度内の事業完了を目指している。