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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/06/05

【山梨】総合戦略や空き家対策 中央市の田中市長が説明

 中央市の第2回市議会定例会が2日開会し、田中久雄市長が行政報告、議案説明を行った。重要とする総合戦略では具体的な施策を示し、空き家対策も進めると説明。田富北小移転構想に絡んでくる給食センター整備計画に係る請願が提出された。
 田中市長は、地方創生を重要課題に位置付け、全庁的に取り組むため自らが本部長となり「副市長、教育長、各課長で構成するまち・ひと・しごと創生本部」を設置した旨を報告。「具体的な施策を示した総合戦略を本年度中に策定する」とした。総合戦略策定にあたっては、学識経験者や市議会議員、公共的団体などの役員で構成する創生推進委員会を設置。先ごろ行った市民からの委員公募では2人からの応募があり、近く初会合の場がもたれることが予想される。
 リニア中央新幹線に関しては「3月に完了したリニア関連基礎調査報告をもとに、その効果を最大限にまちづくりに生かせるよう、リニアを活用した基本構想を本年度に策定する」と述べた。
 また、6月1日に、空き家などの適正な管理および活用促進を図ることを目的とした「空き家等対策推進会議」の設置にも言及。「今後、空き家の実態調査、対策計画などの策定を検討していく」と語った。
 同市は定例会に、専決処分の承認2件、条例案件6件、予算案件8件、規約の変更1件、報告案件4件の議案を上程。これに加え、給食センター整備に関する計画等策定に係る請願が提出され、総務教育常任委員会に付託された。
 請願の内容は、2011年9月に学校給食施設検討委員会から「なるべく早く新基準に合致した給食センターを建設することが望ましい」との答申を受けたが、4年近くが経過し、東日本大震災の折には給食センターが機能停止となるなど諸般の事情が変化してきたとして、「建設は1カ所ではなく3カ所を基本」とするよう求めている。