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建通新聞社(神奈川)
2015/06/09

【神奈川】神奈川県警 大磯警察署新築で埋蔵文化財発掘調査へ

 神奈川県警察本部は、大磯警察署新築工事を前に、埋蔵文化財発掘調査を開始する。6月22日開札予定で業務の一般競争入札を手続き中。落札者決定後、2016年3月15日までの期間で発掘調査を行う。本体工事は建築と各設備工事を第2四半期に入札。入札後12月議会の承認を得る予定。発掘調査完了後の現地着工を見込む。工期は20カ月。
 建設場所は、大磯町国府本郷207ノ1。現在地での建て替え。敷地面積は約3300平方b。現在の庁舎は道路側に面している。裏側に車庫や空き地があるため、この土地を利用して新庁舎を建設する。実施設計はユニバァサル設計(相模原市)が担当。
 新警察署の計画規模は、本館が鉄筋コンクリート造4階建て延べ約3000平方b。別館(車庫棟)が、鉄骨造2階建て延べ約400平方b。
 大磯警察署は、神奈川県西部に位置し、大磯町と二宮町の2町を管轄しているが、同地域は大規模地震発生の切迫性が指摘される地震防災対策強化地域に所在している。
 現庁舎は、1972年3月の建築で、経年による老朽化が進んでいる。また、警察事象の増加とともに警察官数も増加し狭あい化も著しい。耐震診断の結果は「小規模補強が必要」な施設だが、大規模地震発生時における応急活動拠点として県民の安全と安心を守る機能を備えた庁舎に建て替えることとなった。災害時における必要最小限の電力確保と平常時の省エネルギー対策のために太陽光発電設備を整備。窓口待合スペース、来庁者用の駐車場を拡充し、行政サービスの充実も図る。
 15年度当初予算で15〜17年度の3カ年継続事業を設定。予算は総額17億0600万円で、年度別の執行は、15年度に1億1900万円、16年度に14億1600万円、17年度に1億7100万円−を予定している。
 17年5月に新庁舎での業務を開始する計画。17年度は既存警察署庁舎の解体や車庫棟の建設、外構整備などを実施する予定。既存の規模は、庁舎が鉄筋コンクリート造3階建て延べ約1276平方b。この他車庫棟などがある。