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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/06/10

【群馬】県防草ブロック工業会が設立総会を盛大に挙行


群馬県防草ブロック工業会の設立総会が9日、前橋マーキュリーホテルで開催された。
防草ブロックは、植物の根が重力を感じ地中の下へ成長する性質と茎や芽が光に向かって上方へと成長する性質を踏まえ、ブロックを切り欠け形状にすることで雑草の成長を停止させ、結果として地表への草の繁茂を防止する製品。防草テープやシールの施工、除草作業といった従来の対策工事と比べ、経済性や環境面からも優れており、環境賞や国土技術開発賞のほか、昨年度の『ぐんまの環境新技術・新製品』にも選ばれている。
県内には、セミマウンドアップの歩道構造で1mタイプの縁石が多いことから、同工業会ではその規格に合わせて外側に切り欠けを入れた防草機能付加型の歩車道境界ブロックなどを考案。年間1万本の出荷体制を構築したところ。
総会の冒頭、発起人であるトキワコンクリート工業代表取締役社長の堀弘司氏が「工業会の設立を契機に交通事故の減少、道路美化を目指し、防草ブロックを県内へ広めていきたい」と意気込んだ。
その後、議事へと移り、2015年度の予算案や事業計画案、役員選任案などが審議。このうち、役員選任では太陽コンクリート工業代表取締役社長の富沢茂隆氏が会長に選出された。富沢会長は「防草ブロックが安全面、環境面で地域に役立つことを念頭に置き、これから積極的な活動を展開していく」と抱負を口にした。
総会後、防草研究会の石川重規氏を講師に招き、防草ブロックの概要や特長に関する講演会が実施された。休憩を挟み、懇親会も催され、防草ブロックの普及促進に向け、会員同士が情報を交換した。