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建通新聞社(静岡)
2015/06/17

【静岡】浜松市 西遠流域下水道事業の素案示す

 浜松市は、2016年度末に県から移管を受ける西遠流域下水道事業の素案概要を明らかにした。西遠浄化センター(南区松島町)など関連施設の運営は、PFIの新手法「コンセッション方式」の導入を見込んでおり、素案には民間事業者の選定方法や設備更新費の負担割合などを盛り込んだ。7月8日まで素案に対する意見を募集し、12月に実施方針を策定する予定だ。
 民間事業者は公募型プロポーザル方式で選定する。16年2〜3月に募集要項を公表し、17年2月に優先交渉権者を決める。地元企業に配慮し、募集要項には下請けとして市内業者の積極的な活用を求める条件の設定も検討している。
 事業範囲は、施設の維持管理や機械・電機設備の更新、下水道の利用料金収受のほか、関連施設内にある未利用地について、環境に配慮した活用法の提案を求めていく。コンセッション方式と従来型PFIのメリットを生かし、民間の活力と創意工夫を取り入れ、運営の効率化を図る。
 事業の対象施設は西遠浄化センターのほか、浜名中継ポンプ場(南区小沢渡町)、阿蔵中継ポンプ場(天竜区二俣町阿蔵)の3施設。県から移管後、16・17年度は従来型の業務委託で運営し、18年4月から民間主体の運営を開始する。契約期間は18〜37年度までの20年間。市は、設備更新にかかる工事費10分の9程度の負担や、延長約50`の管渠の管理などを担う。


(2015/6/17)

建通新聞社 静岡支社