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北陸工業新聞社
2015/06/22

【石川】あす、現場説明を開催/日本ガイシセラミック石川工場/能美

 日本ガイシ(本社・名古屋市瑞穂区須田町、大島卓社長)は23日、同社石川工場(能美市能美1丁目)の敷地内における「NGKセラミックデバイス石川工場(仮称)新築工事」の現場説明を行う。
 日本ガイシの100%子会社であるNGKセラミックデバイス(本社・愛知県小牧市、川崎啓治社長)の新工場となり、自動車の排気ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)濃度を測定する車載用高精度NOxセンサーの基幹部品である素子の生産能力を増強するのが目的。
 計画によると、約3万平方メートルの敷地に延べ約1万8300平方メートルの建屋を建設する。設備投資額は約83億円、年間生産能力は約700万本となる。9月に着工し、17年4月から生産開始する。従業員数は生産開始時約100人、フル生産時には約170人を見込む。
 NOxセンサーは自動車の排気管に装着され、排気ガスに含まれるNOx濃度をPpm(100万分の1)レベルの高精度でリアルタイムに測定できる。世界的なディーゼル車の排ガス規制強化や欧州でのセンサー搭載率、搭載本数の増加によりセンサーの需要が拡大しており、同社では年間生産能力を現在の700万本から15年10月までに1000万本超へ引き上げる設備増強を進めているが、今後、さらなる需要拡大が予想されることやBCP(事業継続計画)の観点から自然災害など不測の事態に備えて生産拠点を分散し安定供給を図るため、石川工場での設備投資を決定した。