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日刊建設タイムズ社
2015/06/19

【千葉】工事用道路1・6qを整備/ちば野菊の里浄水場/来年度着工へ準備工

県水道局は「ちば野菊の里浄水場整備事業」で、昨年度に続き実施設計を進めるとともに工事用進入路などの工事に着工する。進入路は国道6号から松戸市道を経て同浄水場までの約1・6qを整備する。本年度で工事用道路を整備し、来年度で着工。2016〜22年度の7か年で建設し、23年度の稼働開始を目指す。総事業費は約446億円を見込む。
  本年度事業費は約4億8500万円を当初予算で計上。このうち実施設計費(債務分)が1億1000万円。実施設計は日水コン(千葉事務所・千葉市中央区本千葉町7―11)が担当。
  工事用道路は、松戸市の矢切の渡しのある付近から江戸川の堤防沿いを通り、既存の松戸市道から坂川を横断し、同浄水場に入る。工事は(その1)と(その2)の2件に分けて第2四半期の発注を予定。矢切の渡しに近い部分が(その1)で、延長約600m・幅員約5・5〜6・0m。浄水場に近い市道が(その2)で、延長100m・幅員約7m。(その2)は既存市道の拡幅で対応する。発注は(その1)が指名競争入札、(その2)が一般競争入札。このほか、1期工事で架設したが、火災により劣化した仮設橋の補強工事も実施する予定で、同じく第2四半期に指名競争入札での発注を予定。
  同事業は、既存の栗山浄水場が1958年の稼働から57年を経過し老朽化しているうえ、発生が予想される首都圏直下型地震に対応できる耐震性がないことから、耐震性の低い同浄水場を廃止し、ちば野菊の里浄水場に機能を移転、併せて高度浄水処理施設を導入する。高度浄水処理施設の処理方式はオゾンと生物活性炭の併用を予定。施設の処理能力は日量18万6000立方mで、既存の6万立方mと合わせて整備後の処理能力は24万6000立方mとする。
  事業費は、ちば野菊の里浄水場増設が357億4516万円、高度浄水処理施設導入が88億8484万円。事業費の内訳は@土木建築249億5967万円(うち高度浄水処理施設65億6649万円)A機械設備147億5752万円(同15億7435万円)B電気設備35億1417万円(同3億7451万円)C管路整備13億9864万円(同3億6949万円)。
  同浄水場の敷地面積は約9万1000u。このうち増設分の面積は約4万3000u。主な設備は、薬品沈殿池、オゾン接触池、活性炭吸着槽、高度浄水処理施設、配水池、急速ろ過池など。
  一方、栗山浄水場は水需要の急激な増加に対処するため、56年からの第2次拡張事業で整備し、66年に完成した。江戸川を水源とし、松戸市、市川市、船橋市の3市に給水している。
  ちば野菊の里浄水場(松戸市栗山478―1)は、古ヶ崎浄水場に代わる施設として整備。02年度に着工し、07年度に完成した。給水能力は日量6万立方mで、松戸市の一部及び栗山浄水場を経由して市川市、船橋市の一部に給水している。k_times_comをフォローしましょう
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