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建設新聞社
2015/06/25

【東北・福島】JAEA「分析・研究施設第1期施設」内装設備詳細設計を3社と契約

 日本原子力研究開発機構(JAEA)は、東京電力福島第一原子力発電所の廃止措置を推進するために福島県大熊町に建設する「分析・研究施設第1期施設」の内装設備詳細設計について、今月12日に日立GEニュークリアエナジー、東芝、三菱重工業の3社と総額12億9629万円で随意契約した。それぞれの金額内訳は非公表。
 JAEAは、内装設備詳細設計の作成に当たり、放射性物質について広い知見を有する設計者を選定するため公募を行っていたが、参加表明者がいなかったため放射性物質関連施設の設備について実績を有する3社と契約に向けて交渉を進めていた。
 「分析・研究施設第1期施設」は、主に放射線量が低・中線量の汚染水二次廃棄物等の分析を行う分析・研究施設第1棟と、分析・研究施設の管理施設となる施設管理棟で構成。
 今回の内装設備詳細設計では、分析設備、計測制御設備、配管、機器・機械、放射線管理設備などについて、耐食性や耐放射線性などを考慮した上で設計を作成する。
 施工地は福島県大熊町夫沢字北原5ほか地内で、設計の履行期限は2016年7月11日まで。
 なお、それぞれの施設規模は「分析・研究施設第1棟」がRC造地下1階地上2階建て、延べ約1万平方b(建築面積約3500平方b)、「施設管理棟」がS造4階建て、延べ約5000平方b(建築面積約1080平方b)。現在、日建設計で実施設計を進めており、16年度の着工を目指している。

 提供:建設新聞社