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建通新聞社四国
2015/06/26

【高知】高知県 林業学校新校舎など施設整備案まとまる CLT工法も採用へ

 高知県が創設を目指す林業学校(仮称)の設置に向けた第4回の設置構想検討委員会が6月22日に開かれ、新たに建設する校舎の概要と施設整備案などを取りまとめた。前回の検討委員会で出された意見を反映し、校舎建設地を当初より変更、県が普及促進しているCLT工法も採用する。県は校舎建設に係る基本・実施設計費を6月補正予算案で計上しており、今後規模の詳細をまとめていく。
 県が示した施設整備案によれば、校舎の規模はCLTを利用した木造軸組工法2階建て延べ1230平方bを想定。内訳は教室290平方b(基礎、短期各70平方b、専攻A・B・C150平方b)、多目的実習室140平方b、職員室65平方b、講義準備室・講師控室30平方b、談話室(コモンルーム)90平方b、森林GIS作業を行うパソコンルーム42・5平方b、廊下、階段など共用部分295・5平方b、保健室24平方b、その他(倉庫など)253平方b。前回の委員会で出された意見に基づき、談話室などの機能を拡充させた。規模や配置の詳細は設計の中でまとめる。
 こうした意見を反映させるため、建設地を当初予定していた場所から変更する。当初は香美市土佐山田町大平の森林総合センター敷地内にある屋外練習場に隣接する場所に建設予定だったが、300bほど西方の親水公園の敷地内とする。当初校舎を建設予定だった場所には、屋外練習場を拡張し、大型実習棟も整備する。大型実習棟は天候に左右されずに技能講習が実施可能な施設とし、架線シミュレータやバイオマスボイラーを設置する計画。
 県は、6月補正予算案に新校舎建設などの基本・実施設計委託料に2952万円(債務負担行為2595万円)、土地造成工事費317万円(債務負担行為2537万円)などの関連費用を計上している。時期や入札方式などについては明らかにしていないが、17年秋の新校舎完成を目指し、今後入札準備を本格化させる。
 林業学校は、ことし4月に一部開講済みで、今後専攻課程3コースを設置し、多様な林業ニーズに対応させる。専攻課程は新校舎完成後の18年4月から開講開始する予定。

提供:建通新聞社