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建通新聞社(中部)
2015/07/07

【三重】国交省三重河川国道事務所 宮川行政会議で整備計画原案を説明

 国土交通省三重河川国道事務所は7月2日、同事務所で「第3回宮川行政会議」を開き、「宮川水系河川整備計画」(原案)について、関係市町の担当者が整備メニュー案や策定に向けてのスケジュールなどを確認した。同原案については、7月14日に開催される第12回流域委員会で諮り、8〜9月ごろに計画案として策定する予定。審議では、各市町担当者から、整備メニュー案に対しての要望などが出された。
 宮川は、流路延長91`、流域面積920`平方b。このうち、河川整備計画を定める大臣管理区間は、宮川が伊勢市佐八町から河口部までの延長11・6`、五十鈴川は、伊勢市一色町の汐合大橋から河口部までの延長3・2`、勢田川は朝川の合流点から五十鈴川の合流点までの延長6・1`、大湊川は宮川からの分派点から五十鈴川の合流点までの延長1・7`で、河川延長合計22・6`。目標流量は、各河川で設定し、宮川では、岩出地区の目標流量を毎秒7800立方bなどとした。
 整備計画案を見ると、堤防の整備(嵩上げ、腹付け)、堤防強化(浸食対策・浸透対策)について宮川、勢田川の各箇所で計画。堤防の耐震対策は、大湊川の伊勢市大湊で計画。河道掘削は、勢田川の勢田川橋から八束橋の区間で計画。
 横断工作物の改築では、勢田川を跨ぐJR参宮線橋梁について、架け替えない範囲での拡幅と管理用道路の設置を行う計画。内水対策では、勢田川の桧尻川排水機場で排水量を現況の毎秒11・5立方bを毎秒19・5立方bに増強するため、必要な排水ポンプを整備する計画。このほか、備蓄土砂を確保するための第2種側帯や水防倉庫を関係機関と連携して整備する。緊急車両が運搬するための管理用通路の機能を強化する。河川監視用カメラ、光ケーブル、通信設備などの河川情報システムの整備などを計画している。
 河川環境面では、「多自然川づくり」の推進、環境学習の場として利用できるような「水辺の楽校」整備など。維持管理面では、水門などの施設の維持管理、老朽化対策を行う。
 計画対象期間はおおむね30年間。

提供:建通新聞社