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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/07/07

【山梨】県富士東部林務 15年度事業概要 林道治山に18億円

 県富士東部林務環境事務所(大芝秀明所長)は、2015年度の事業概要をまとめた。予算総額は、林道と治山の事業を合わせて18億6000万円。林道事業では、富士東部(北)線にL400mと(南)線にL341m、治山事業では大月市笹子町白野滝子沢ほか6カ所で山腹崩壊地や荒廃山地を対象とした復旧整備を行う。

 林道事業の主な予算配分は、▽森林居住環境整備に6億1900万円▽森林管理道開設に3000万円▽林道改良に4600万円▽林道舗装に2300万円▽山村地域活性化林道整備に6900万円―など。
 治山事業は、▽復旧治山に4億400万円▽予防治山に8400万円▽水源地域整備に1億7000万円▽障害防止治山に1億4800万円としている。
 同事務所の管轄区域は、県東部から南東部に位置する4市2町6村で、東京都と神奈川県が接する。
 
 15年度事業の概要は次のとおり。

〈林道事業〉

 【森林居住環境整備】森林管理のほか、山村地域の生活道路や森林レクリエーションを利用目的とした林道を開設する。
 ◆富士東部(北)線=本年度は400mを整備、うち上半期に201mを発注済み。同路線は総延長1万5663mで幅員は5m。1983年から着工し、17年までに完了予定。
 ◆富士東部(南)線=本年度は341mを整備、上半期に発注済み。同路線は総延長1万4400mで幅員は5m。83年から着工し、20年までに完了予定。
 ◆菅野盛里線=本年度は550mを整備、下半期に発注する。同路線は総延長2万400mで幅員は5m。877年から着工し、18年までに完了予定。
 ◆細野鹿留線=本年度は1000mを整備、うち上半期に345mを発注済み。同路線は総延長1万9100mで幅員は5m。96年から着工し、19年までに完了予定。
 【森林管理道開設】森林整備に直結する林道網の整備を図るために林業専用道を開設する
 ◆滝沢1号支線=本年度は211mを整備、下半期に発注する。同路線は総延長1400mで幅員は3・5m。15年から着工し、18年までに完了予定。
 ◆東軒1号支線=本年度は392mを整備、下半期に発注する。同路線は総延長2350mで幅員は3・5m。12年から着工し、15年までに完了予定。
 【林道改良】既設林道の機能回復、利便性向上を目的として改良を行う。
 ◆奈良子線=本年度は130mを整備。上半期に発注予定。
 【林道舗装】車両の森林アクセス向上を目的として既設林道の舗装を行う。
 ◆奈良子線=本年度は400mを整備。上半期に発注予定。
 【山村地域活性化林道整備】山村地域の振興と住環境の改善を目的に整備を行う。
 ◆真木小金沢線=本年度は269mを整備。上半期に発注済み。
 ◆遅能戸線=本年度は625mを整備。上半期に発注済み。
 【林道維持修繕】崩落土除去、側溝清掃、除草、除雪等の業務委託を行う。
 【林道整備】防護施設等の整備を行う。
 【林業施設景観形成】既設施設に自然と調和した修景工事を行う。

〈治山事業〉
 【復旧治山】山腹崩壊地、荒廃山地を対象に復旧整備を行う。
 ◆大月市笹子町白野滝子沢ほか6カ所
 【予防治山】山腹崩壊危険地、浸食により荒廃のきざしのある渓流のある山地を対象に崩壊などを未然に防止するための整備を行う。
 ◆大月市七保町奈良子矢竹沢ほか1カ所
 【水源地域整備】水源地域の荒廃地を対象に治山施設整備のほか森林整備を行う。
 ◆上野原市秋山大の入ほか1カ所
 【障害防止対策治山】北富士演習場において、自衛隊などの機甲車両などの頻繁な使用、射撃、その他火薬類の使用などによる障害の防止または軽減を目的とした施設整備を行う。
 ◆富士吉田市上吉田滝沢本流ほか1カ所
 【小規模治山】国補事業で対応できない小規模な山腹崩壊、荒廃渓流について復旧整備を行う。