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日刊岩手建設工業新聞社
2015/07/08

【岩手】総合運動公園の長寿命化計画策定へ 一戸町

 一戸町は新規で、総合運動公園施設を対象とした長寿命化計画の策定業務に着手する。8月中にも計画策定業務を入札する予定で、15年度内の取りまとめを目指す。陸上競技場など園内施設全体の劣化状況を調査し、修繕内容・個所などをまとめる。将来的な改修事業品の平準化を見据えながら、工事優先度なども検討する方針だ。
 総合運動公園は同町西法寺字大平8に位置する。長寿命化計画に盛り込む対象は、園内全体の施設。園内には陸上競技場や野球場、テニスコート、クラブハウス、室内ゲートボール場、ドッグランなどがある。
 主な既存施設として、陸上競技場は400メートルトラック8コース、サッカー1面を備える。野球場は両翼100メートル、センター122メートル、グラウンド面積1万3218平方メートルからなり、950人分の固定席がある。テニスコートはオムニコート8面、室内ゲートボール場はコート2面を有しているほか、クラブハウスにはトレーニングルームを配置している。
 町によると、陸上競技場は1995年度、野球場は93年度に完成。テニスコートは2回に分けて整備を行い、2005年頃に完成した。主な劣化事例として、野球場ではバックスクリーンやバックネット裏の観客席で傷みが見られるほか、テニスコートでは観客席のコンクリート部分にひび割れが発生している現状だ。
 町は将来的な修繕を見据え、園内施設全体を対象に調査を行い、長寿命化計画をまとめる方針を決めた。国からの補助金を活用する構えで、町の15年度当初予算においては、新規で計画策定業務の委託費850万円を計上している。
 順調に進めば、8月中にも長寿命化計画策定業務を入札する。15年度内には計画をまとめたい考え。計画には各施設の概要や修繕内容・修繕個所などを盛り込む。計画策定に当たっては、将来的な改修事業費の平準化を考慮しながら、工事優先度の検討なども行っていく見通しだ。
 長寿命化計画の策定後は計画に基づき、町では各施設の老朽化解消に向けて、修繕などに取り組んでいく方針だ。