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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/07/08

【群馬】障害者リハセン、近く公告へ


県立障害者リハビリテーションセンター(伊勢崎市)の再編整備を計画している県は、新棟の建設工事に着手する。工事発注は建築課が担当し、建築、給排水衛生設備、空気調和設備、電気設備の4分離で、また建築工事は複数に分割しての発注が濃厚。いずれの工事も一般競争となり、近く公告されそうだ。障害者施設であることを踏まえ、総合評価に際し、1人以上の障害者雇用実績があれば加点措置を採る。総工事費は22億円程度、工期は1年間を見込んでいる。
同センターは、旧身体障害者福祉法に基づく身体障害者更生援護施設として、1975年から78年にかけて開設された。伊勢崎市波志江町の国道17号上武道路の北側に立地している。築後40年が経過し、施設の老朽化が進行して入所者の生活環境改善が必要となっているため、再編整備する。現在は、敷地の造成工事が第一工業、日正重機建設、鈴木建設(いずれも伊勢崎市)により行われているが、7月には完了予定という。
再編整備にあたっては、造成敷地に新棟を建設する。新棟はRC造平屋建て、延べ床面積5091・31u(+既存施設とつなぐ連絡通路がS造平屋建て、28・57u)を見込んでいる。北側の管理棟、中央の食堂・訓練棟、東西の居住棟で構成し、建築工事は複数に分割して発注されそうだ。
設備工事は、給排水衛生、空気調和、電気に分離して発注する。このうち、給排水衛生設備工事については、2者JVによる参加受付となりそう。建築を含むその他の工事は単独での参加受付が見込まれる。障害者施設であることを考慮し、建築・設備工事共に1人以上の障害者雇用実績があれば総合評価の主観点において加点措置する。
工期は8月から来年7月の1年間を予定。敷地北側の管理棟には診療所機能を設ける計画で、食堂・訓練棟や居住棟に先行して供用開始を目指す。新棟建設を行うには外周道路を拡幅する必要があるが、既存の診療所が敷地の最西部に位置するため、このままでは拡幅できないという。このため、診療所機能が入る管理棟建設後に着手する外構工事の中で解体する。跡地は外周道路用地に充てる。
2016年度までに外構工事の完了を目指す。新棟に引っ越し後、17年度以降は、長期的な使用を計画する既存施設の改修に着手していくこととなりそうだ。
新棟の設計は福島建築設計事務所(前橋市)が手掛けている。