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建通新聞社(中部)
2015/07/10

【愛知】衣浦港務所 中央ふ頭西で17年度から埋立

 愛知県衣浦港務所は、衣浦港の中央ふ頭西地区でふ頭用地を拡張整備するため、新たに埋め立てて造成する。2015年度は海域環境調査と概略設計を行う予定だ。事業費として当初予算に4000万円計上している。16年度は公有水面埋立免許取得と詳細設計を行う。工事は17年度〜26年度に行い、工事が完了した区域から供用開始する。
 工事場所は港務所前の突堤から東へ約800bまで、奥行きは突堤の延長120b分で面積は約10f。工事の工区割りなどは設計の中で決める。上部は舗装工事を行う。
 衣浦港は南北約20`の港で、中央部に港の中枢として中央ふ頭がある。半田市側が西地区で、工業用地の造成や施設整備の進捗に伴い、知多・西三河地域の流通拠点だけでなく、高次加工型産業を中心とする工業港として発展してきた。
 衣浦港は知多半島と西三河地区に囲まれた南北に細長い形状の港で、ふ頭用地が109f、港湾関連用地が37f。このうち、中央ふ頭西地区は南北のほぼ中央部の西側に位置し、ふ頭用地が16f、港湾関連用地が34f。
 貨物量品目としてバイオマス発電の原料となる木材チップや石炭・トウモロコシなどの取扱貨物量の増加が今後見込まれるため、新たにふ頭用地を整備して保管用地の不足を解消するとともに港湾機能を強化する。総事業費は約23億円と想定している。
 工事場所は半田市十一号地。海域環境調査業務は玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)が担当している。

提供:建通新聞社