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建通新聞社四国
2015/07/14

【香川】香川県建設事業調整会議 県と四国地整意見交換

 香川県(浜田恵造知事)と四国地方整備局(石橋良啓局長)が直轄事業などで意見を交わす「香川県建設事業調整会議」が6日、県庁内で開かれた。意見交換には西日本高速道路四国支社や水資源機構吉野川本部も加わり、香川県内で進める四国地方整備局の2015年度直轄事業のほか、主要事業の概要について報告した。
 浜田知事は、国道11号の大内白鳥バイパスや豊中観音寺拡張事業の、より一層の整備促進を要望。拠点性を最大限活用するためにも高松空港と高松自動車道を結ぶ道路ネットワーク効果が急務な中で、県道円座香南線道路改築事業の整備推進に理解を求めた。
 河川堤防や海岸堤防の地震・津波対策で浜田知事は、南海トラフ巨大地震対策に関連して対策を強化する「南海トラフ地震防災対策推進地域」の指定を香川県全域で受け、策定中の「香川県国土強靭化地域計画」素案では四国防災拠点としての機能など、求められる課題を示した。ハード対策として「地震・津波対策海岸堤防等整備計画」を策定し重点的・集中的に対策工事を実施するとした上で、十分な予算が確実に継続的に確保できるよう、配慮を求めた。
 石橋局長は、県道円座香南線道路改築は高松空港へのアクセス向上や並行する県道の渋滞対策においても重要との認識を示した上で「予算配分について県の要望を本省にしっかり伝える」と答えた。
 河川堤防や海岸堤防の地震対策では、四国の防災拠点としての役割を果たす香川県の重要性を挙げ「地震・津波対策海岸堤防等整備計画に基づき、必要な対策が着実に推進できるよう、局としても着実な予算確保に努める」と回答した。
 一方、四国地方整備局は▽四国広域道路啓開計画(案)の15年度内の策定▽GPS波浪計測観測情報配信システムの構築▽リエゾン派遣やTEC−FORCEに高度の知見を有する職員の支援構築―などの防災対応や、四国圏広域地方計画、空家等対策の推進に関する特別措置法のほか、内水・高潮への対策としての水防法、下水道法の一部改正に触れつつ、これらへの県の対応と理解を求めた。
 このほか意見交換で西日本高速道路と水資源機構が説明した15年度の香川県内の主な事業概要は次の通り。
【西日本高速道路四国支社】
 ▽高速道路ネットワークの強化―高松自動車道四車線化等の着実な推進。15年度に県内で土工工事1件、橋梁上部工工事6件、施設工事1件を発注予定
【水資源機構】
 ▽香川用水施設の耐震化―「香川用水施設に係る大規模地震対策検討委員会」を設置し、学識経験者の指導・助言を受け耐震照査中。今後も耐震対策工事を着実に進める
 ▽香川用水調整池(宝山湖)―貯留水の一部について入れ替え操作を6月〜10月まで毎月2回実施
 ▽香川用水(調整池含む)の15年度工事―取水工多重無線設備製造更新、岡田チェック幹線ゲート整備工事、揚水機場ポンプ整備工事等

提供:建通新聞社