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建設経済新聞社
2015/07/16

【京都】元清水小跡活用で要項配布 貸付最低価格は年5820万円

 民間事業者5社からホテル開設やブライダル事業等の提案を受けた京都市東山区の元清水小学校跡地について京都市は16日、公募型プロポーザル方式で活用事業者を選定するため募集要項の配布を開始した。
 募集要項によると、募集対象とする事業は▽地域の活性化に資すること▽ホテル又はブライダルを主たる計画とする事業であることのいずれも満たす事業。
 貸付の範囲は元清水小敷地全てを貸し付けるものとする。貸付期間は10年以上60年以内の範囲内とし、定期借地権50年以上60年以内又は事業用定期借地権10年以上50年未満で、定期借地権を設定する。貸付料の最低価格は5820万円/年。
 市が所有する施設(土地は除く)は事業者に対し、不動産鑑定評価等に基づく適正な価格で譲渡する。歴史的・文化的に価値のある既存校舎は従前の材質・色調等を踏まえ外観等の主要な意匠を保存・再生し、地域の景観にふさわしい建物として整備することとする。増築を行う場合は既存校舎の外観と調和を図ることとする。
 地域住民が利用する施設として自治会館又は自治会館機能を有するスペースを敷地内に延80u以上の建物を整備、また100u以上の倉庫スペースも整備することとする。
 施設の整備・運営等にあたっては、可能な限り京都市内の事業者を活用するなど、地域経済に貢献するよう努めるよう求めている。
 応募書類の受付は10月5日から9日まで。第2回選定委員会は11月上旬に開催する。第3回以降の選定委員会は11月以降に応募者数、審議状況等により適宜開催する。契約候補事業者の選定は最終の選定委員会から約1ヵ月後とする予定。
 契約候補事業者の選定後、市と契約候補事業者で基本協定書を締結する。基本協定書に基づき、「施設整備の内容及び工事等の施工の方法」「事業の運営内容」「地域への配慮事項の具体化の方法、内容」「スケジュール」等について事業者の提案をもとに意見を調整し計画等を策定するため、市及び地域住民、事業者の3者による事前協議会を設置する。
 計画内容、契約金額等で市と事業者が合意に達した時は速やかに契約する。貸付契約の締結等は28年度の予定。
 23年3月閉校の元清水小学校跡地(京都市東山区清水2丁目204−2他)は、二年坂や産寧坂などの観光地の近くに立地する。敷地面積は7296・19u(公簿面積)。
 建物は近代建築物として歴史的価値を有する。耐震性能を有していないため、耐震診断を実施し耐震改修が必要。管理棟はRC造地下1階地上2階建、延1106u(昭和8年築/Is値0・56[未改修])、教室棟はRC造地下1階地上3階建、延2698u(昭和8年築/Is値0・55[未改修])、体育館はRC造平屋建、392u(昭和8年築/Is値1・37)。その他にプール、プール付属室、倉庫、トイレ等。用途地域は第二種住居地域(指定建ぺい率60%、指定容積率200%)。その他規制は12m第2種高度地区等。
 担当は京都市行財政局資産活用推進室学校跡地活用促進担当(рO75−222−4119)。
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 民間事業者5社の提案は、アートポート不動産梶i大阪市西区)のホテル、アイ・ケイ・ケイ梶i佐賀県伊万里市)のブライダル、エートス・ジャパン・エルエルシー(東京都港区)のホテル、高見梶i京都市下京区)のブライダル、潟潟rタ(東京都渋谷区)のホテル。