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建設経済新聞社
2015/07/22

【京都】新田保育所の移転新築計画 第六小敷地に複合施設建設

 長岡京市は、耐震化が必要な新田保育所について、長岡第六小学校敷地内に移転新築する。保育所と留守家庭児童施設とプールをあわせた複合施設を建設する計画。
 新田保育所(長岡京市長岡1丁目4−1/昭和50年3月築)はRC造2階建、延878・87u。20年に耐震調査を行った結果、耐震指標のIs値が0・38であることが判明。早急な耐震化が求められている。
 計画によると、長岡第六小学校(長岡京市長岡2丁目3−1)のグラウンド南側のプール及び留守家庭児童施設を解体し跡地に保育所等が入る複合施設を建設する。複合施設の建設地の東側の農地を確保して造成し保育所の園庭とする計画。
 27年度は基本設計を進めるとともに、保育所の園庭用地の先行取得に向け手続きを進める。同市は27年度当初予算に基本設計委託料993万6000円、また債務負担として用地先行取得の土地鑑定委託料等67万7000円を確保した。
 28年度は実施設計を進め、29年度以降に工事着手する予定。
 計画の複合施設は3階建。規模は今後進める設計で固めるが、構想の段階では延1674・31u(建築面積882u)を想定する。面積は保育所が1269・61u、留守家庭児童施設が202・19u、プールが202・51u。保育所の計画定員総数は現施設入所総数131人より58人増加を見込み、189人と設定している。
 複合施設の1階と2階に保育所、1階の一部に留守家庭児童施設、3階にプールを配置。保育所は1階部分が0歳児室、1歳児室、2歳児室、事務室、会議室、休憩室、医務室、沐浴室、調乳室、トイレ等、2階部分が3歳児室×2、4歳児室×2、5歳児室×2、遊戯室、倉庫、トイレ等。留守家庭児童施設は学習室×2、指導室、トイレ等。プールは25m×6コース。プールの施設として1階にプール昇降口、倉庫、屋外トイレ(男子・女子)、3階に更衣室×2、機械室、洗体槽、シャワー、足洗スペースを配置する。1〜3階までをつなぐプール専用昇降階段、プール兼用エレベーターを設置する。このほか調理用リフトを設置する。
 工事スケジュールによると、プール及び留守家庭児童施設を解体し埋蔵文化財調査の後、約9ヵ月かけ園舎建設工事を進める予定。
 平行して保育所の園庭となる農地の埋蔵文化財調査や造成工事を行う。その後、仮設の留守家庭児童施設を設置する(リース期間は12・5ヵ月程度を想定)。
 設計費、造成費、仮設の留守家庭児童施設設置費、プール及び留守家庭児童施設解体費、複合施設建設費、新田保育所解体費等の概算事業費は7億円と見込む。
 解体する既存プールは25m×8コースで補強コンクリートブロック造平屋建、60・80u。更衣室・トイレ・機械室(倉庫兼用)。既存留守家庭児童施設は軽量S造平屋建、130・23u。