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北陸工業新聞社
2015/07/24

【石川】ヒルズこまつと大拙館が受賞/日建連第56回BCS賞/11月に表彰式

 一般社団法人日本建設業連合会(中村満義会長)は23日、「第56回BCS賞」の受賞作品として14件(うち特別賞1件)を発表した。県内からは「サイエンスヒルズこまつ」(小松市)と「鈴木大拙館」(金沢市)の2点が選ばれた。
 サイエンスヒルズこまつはRC造一部S造3階建て延べ6063平方メートル(建築面積6153平方メートル)で、敷地面積が1万4428平方メートル。小松市が建築主で、設計者はスタジオ建築計画、UAO、金箱構造設計事務所、科学応用冷暖研究所、施工者は熊谷組・加越建設(特企)。科学とものづくりの精神を継承するための交流拠点であり、市のアイデンティティを高めることに寄与。周囲の地面と連続する緩やかな起伏をもった屋上緑地が設けられ、再開発された駅前に印象的な風景を形づくっている。13年10月31日に竣工した。
 鈴木大拙館は壁式RC造、S造平屋建て延べ630平方メートル(建築面積662平方メートル)、敷地面積が3900平方メートル。建築主は金沢市で、設計者は谷口建築設計研究所、施工者は清水建設・豊蔵組(特企)。敷地の借景を活かし、石積や水景による金沢らしい景観を創り、玄関棟、展示棟、思索空間棟を内外対になった回廊で結んでいる。3つの棟には玄関の庭、露地の庭、水鏡の庭を配し、これらの空間を巡ることで禅や鈴木大拙の世界を表現している。11年7月29日に竣工。
 BCS賞は供用開始後1年以上を経過したものが対象。今回は全国から62作品の応募があり、12名で構成される選考委員会の審査を経て14件が決定した。表彰式は11月16日、東京・内幸町の帝国ホテルで行われる予定。
hokuriku